2019年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻

システムデザイン(PBL)(System Design PBL)[5602]


2単位
矢崎 敬人 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
矢崎 敬人 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
新井 敏夫 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
桂 晃洋 特別専任教授  [ 教員業績  JP  EN ]
雑賀  高 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
中島 幸雄 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
三木 良雄 教授  
吉田 賢一 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
菱田 博俊 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
足立 節子 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
高木  亮 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
西村 一仁 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
   [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2019/12/13

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
経営現場における事例研究や簡単なモノづくり体験をグループで行うことを通じて下記を学ぶことを目標とする.
・基礎的知識の獲得と幅広い分野の問題を解決する応用力
・問題を解決する学習能力,創造力,マネジメント力
・グループディスカッションによるコミュニケーション力,ディベート力
・メンバーシップの作り方(リーダーとメンバーの役割理解とメンバー関係構築力)

事例研究のねらい
 講師が経験したものを含む様々な事例を基に設定された課題をどのように解決するかを,次のプロセスに基づきグループで討論する.(1)課題・制約条件等の設定,(2)課題解決の方法の提案,(3)報告,(4)全体で討議.このプロセスを数多く経験することによって,課題解決を実際にどのように行うかを学び,実践力・応用力を身につける.

失敗事例のねらい
 「事故事例」をJST失敗知識データベース(JST :Japan Science and Technology Agency)等から各自が調査・研究し,発表することによって,過去の経験事例に学ぶ.失敗事例は技術的な知識不足,マネジメントの欠落等から生じているので,両者を学ぶ機会でもある.

モノづくりのねらい
 提示された「モノづくり」の課題を通じて,(1)アイデアの具体化(P),(2)実際のものづくり(D),(3)グループの競争(C),(4)反省(A) のプロセスを経験する.各週PDCAサイクルを回すように,新しい制約条件が付加される.簡単な工作を通じて,各種の制約条件を如何にしてクリアするか,また複数のアイデアをどの様に集約して作り上げるかを学ぶ.

ディベートのねらい
 ディベートとは議論の一形態であり,人と見解を分かち合い,複数人数で一トピックについて相反する立場から議論,検証していくことで思考を広げていく作業である.よってこの授業ではディベートとは何かを把握したうえで「正確に読む,分析・考察する,文章にまとめる」という訓練をする.そうすることで学生は,論理的な思考力を高め,相互理解(賛否にかかわらず)を成立させるためのコミュニケーション力を養うことができる.事前準備に関してはKU-Port等で後日連絡する.

輪読のねらい
 あらかじめ提示された本の中から各自が選んだ本を読み,本の概要を資料にまとめ発表することによって,多方面の知識を獲得するとともに,プレゼンテーション能力を向上する.多方面の知識を効率よく吸収することで,経営環境の変化,ビジネスの企画立などに対する柔軟な対応,フレキシビリティに富んだ発想を持つことも期待できる.

(JABEE学習・教育到達目標)
「システムデザインプログラム」
(B)幅広い視野を身につけるための関連領域(技術経営,知財,マネジメント等)に関する知識と認識をもち,高度なオペレーション能力を身につけた人材を育成します:◎
(C)文献・実地調査,仮説の設定と検証などを行う能力をもち,さらに,技術的問題を分析し,課題を設定・解決できる技術者・研究者を育成します:◎
(D)国際的にも通用するコミュニケーション力,リーダーシップなどの社会・人間関係スキルをもつ技術者・研究者を育成します:◎
(E)社会的責務を果たし,技術者倫理を身につけた技術者・研究者を育成します:◎

JABEEが求める知識・能力
(a),(b),(e),(g):◎
(c),(d),(f),(h),(i):○

By participating in different parts of the course, the student will develop:
· Basic knowledge and problem-solving skills in a wide range of settings,
· Learning skills, creativity, management ability that are needed to solve real-world problems,
· Communication and debate skills through group discussion, and
· The ability to work in teams

The aims of the different parts of the course are as follows.

Case studies
The students will study cases including those that the lecturers actually experienced. For each case, they will: (1) set out the issues and constraints, (2) propose how to solve the problems at hand, (3) write a report, and (4) discussion the case from a wide range of angles. By going through this process a number of times, the student will be able to simulate real-world decision-making as well as learn from the perspectives of the lecturers and other students.

Failure cases
The student will each be required to study a case from the JST Failure Knowledge Database in detail and report on it in class. The student will learn how lack of technological knowledge and lack of proper management give rise to failure.

Manufacturing project
The students will work in teams to create a product to meet the requirements under certain conditions, both to be set out by the lecturers. The teams will (1) conceptualize ideas (“plan”), (2) make an actual product (“do”), (3) compete with other teams (“check”), and (4) review the process and make improvements (“act”). New constraints will be introduced each week. By taking part in this relatively simple manufacturing exercise, the student will get a first-hand experience of how to meet requirements, how to work within constraints, and how to synthesize different ideas.

Debate
Debate is a form of discussion. It requires the participants to share ideas with others and discuss and a topic from contradicting standpoints and verify the different points of view, and, through this process, the participants will expand their own thoughts. In this part of the course, the student will learn to read a text accurately, to analyze and discuss the different issues involved, and summarize the analyses and discussions. The student will learn to think critically and develop communication skills that are the bases of understating each other. Work assignments will be announced through KU Port.

Academic reading
The student is required to read carefully though the text specified in advance. It will be discussed from different perspectives in class. The student may be required to make a presentation or to submit a report on the text. Work assignments will be announced through KU Port.

<授業計画及び準備学習>
※日程は変更になる場合があるので,システムデザイン専攻演習室の掲示等を確認すること.

原則前期木曜5時限
1 4月11日 事例研究 中島
2 4月18日 事例研究 菱田,西村
3 4月25日 事例研究 新井
4 5月9日 事例研究 桂
5 5月16日 モノづくり 菱田,中山
6 5月23日 モノづくり 菱田,中山
7 6月6日 モノづくり 菱田,中山
8 6月13日 モノづくり 菱田,中山
9 6月20日 モノづくり 菱田,中山
10 6月27日 論文・レポートの書き方 矢
11 7月4日 ディベート 足立
12 7月11日 ディベート 足立
13 7月18日 ディベート 足立
14 8月1日 振り返り(※集まっての授業は行わず,課題を提出させる等)

原則後期火曜5時限
1 9月17日 失敗事例 新井,中山,三木,桂
2 9月24日 失敗事例 新井,中山,三木,桂
3 10月1日 失敗事例 新井,中山,三木,桂
4 10月8日 失敗事例 新井,中山,三木,桂
5 10月15日 失敗事例 新井,中山,三木,桂
6 10月29日 失敗事例 新井,中山,三木,桂
7 11月12日 失敗事例 新井,中山,三木,桂
8 11月19日 事例研究 矢
9 11月26日 輪読 足立
10 12月3日 輪読 吉田
11 12月10日 事例研究 雑賀
12 12月17日 輪読 高木
13 12月24日 輪読 矢
14 1月31日(金) 振り返り(※集まっての授業は行わず,課題を提出させる等)

(※研究テーマ報告会における質問・コメントを反映して,研究概要を改訂して1月14日17:30までに指導教員と副指導教員に再提出すること)

<成績評価方法及び水準>
成績は授業への貢献チームへの寄与度,課題レポートの評価点により決定する.

<教科書>
特に指定しない.適宜プリントを配布する.

<参考書>
特に指定しない.適宜プリントを配布する.

<オフィスアワー>
講義開始後,各教員から連絡する.

なお取りまとめ教員(矢普jのオフィスアワーは次のとおり:
[前期](新宿校舎A-2778)金曜日11:00-12:00
[後期](新宿校舎A-2778)火曜日11:00-12:00
上記日時以外でもメール(アドレスはガイダンス時に配布する資料を参照)で予約の上で面談可.


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