2019年度工学院大学大学院・化学応用学専攻
☆生命工学特論(Biotechnology)[4205]
2単位 小山 文隆 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- 生命工学(バイオテクノロジー)は,生物がもつすぐれた特性を人類のために役立てようとする技術です。遺伝子やタンパク質などの構造や性質の理解が飛躍的に進み,私達は生物を分子のレベルから深く理解できるようになりました。生命工学特論では,バイオテクノロジーの基礎としての生命現象の生物化学的理解とその利用を紹介します。
Biotechnology is based on biochemistry to develop technologies that improve our lives and health. Recent technical advances on analyzing gene function at the molecular level enable us to understand living organism at health and diseased conditions. This is a graduate-level biotechnology course. The course provides the recent advanced knowledges about basic aspects of biotechnology and its application.
具体的な到達目標は以下の通りである。 • 生物の健康と疾患状態を理解できている。 • 生命工学に関係する最新の論文を検索できる • その論文の構成と新規性を日本語と英語で理解できる • その最新論文を PowerPoint を用いてプレゼンテーションできる
On completion of this course, the student should have • basic knowledges related health and diseased conditions. • ability to search recent novel scientific reports on Biotechnology. • ability to comprehend in English and Japanese. • ability to present research reports using PowerPoint.
- <授業計画及び準備学習>
- この授業では、ハイインパクトジャーナルに掲載された論文を輪読します。
1. アルツハイマー病やガンなど人々を苦しめる病気にかかわっている遺伝子を調べ,予防と治療につなげた研究の英文原著論文(英語のジャーナルに載っている論文)を輪読することで理解します。 2. iPS 細胞を用いた再生医療に関係する論文を読みます。 3. 生物を理解するため、遺伝子工学的手法で解析した論文を読みます。
We will read novel papers published in the high impact journals. • Novel mechanistic insights in neurodegenerative disease, such as Alzheimer’s disease, Parkinson disease and Huntington disease. • Recent advances in regenerative medicine using iPS cells. • Recent advances in genetic engineering to understand living organisms.
- <成績評価方法及び水準>
- 英文原著論文の輪読発表を評価します。そして,講義で取り上げた話題に関連する最新の英文論文を読み,PowerPoint を使って発表していただきます。以上の評価点 60 点以上を合格とする。
- <教科書>
- 特になし
- <参考書>
- タンパク質の一生―生命活動の舞台裏 (岩波新書) (新書)
永田 和宏 (著)
マクマリー・生物有機化学 生化学編 菅原 二三男 他 (翻訳) 出版社: 丸善; 第4版版
「ヴォート 基礎生化学 (第4版)」 Donald Voet (著), Charlotte W. Pratt (著), Judith G. Voet (著), 田宮 信雄 (翻訳), 村松 正實 (翻訳)他 東京化学同人
- <オフィスアワー>
- 前期木曜日 14時00分〜15時00分 17号館 302室にて、相談、質問を受け付けます。
簡単な質問は授業後の教室でも受け付けます。 メールデの場合は、bt13262@ns.kogakuin.ac.jp で受け付けます。
- <学生へのメッセージ>
- まず生命工学に関する基礎を上にあげた参考書等で固めてください。次に実際に生命工学に関連する英文論文を読み,それを PowerPoint を使って発表する。それを繰り返す。すると,最新知識が得られ,英文論文に親しめ,英文論文を読む意義が理解でき,プレゼンテーションスキルも上がると思われます。
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