2018年度工学院大学大学院・化学応用学専攻

環境システム工学特論(Environmental Systems Engineering)[1301]


2単位
岡田 文雄 特別専任教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/13

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
本講義では地球環境悪化のメカニズムと原因を俯瞰すると共に、技術のみならず経済、社会科学の立場から問題解決の方法について論ずる。また、各種の環境シミュレーション結果を取り上げ、今後の環境予測と、どうすれば環境の悪化を防げるのかについて事例紹介をする。特に、講師が携わった日本の大気環境改善プログラムの具体例を示して、環境改善の具体的な取組み方について理解を深めていただく。これらの情報をもとに、学生各自が地球環境改善に関して自分なりの見識を醸成することを目指す。

<授業計画及び準備学習>
1 9月10日 ・Syllabus 説明
・序論(環境システム古典論:人口論、成長の限界とメドウズのモデル)
2 9月17日 ・人口、食料問題
3 10月 1日 ・水、森林、砂漠化問題
4 10月15日 ・途上国の環境破壊と対策
5 10月22日 ・アフリカをどう救うのか
          ・オゾン水の研究
6 10月29日 ・学生による課題発表会(1)
7 11月5日 ・学生による課題発表会(2)
8 11月 12日 ・学生による課題発表会(3)
9 11月19日 ・環境経済(外部費用と環境税、HDI)
10 12月 3日 ・具体的な環境改善の取り組み−日本の大気環境改善(JCAP)
11 12月10日 ・地球温暖化の現状と今後の予測
(IPCC第4次報告書の概要)
12 12月17日 ・京都議定書と日本の地球温暖化対策
13 1月 7日 ・米国その他の国の地球温暖化対策

<成績評価方法及び水準>
宿題(2つ)の内容で評価します。2つを提出しない場合は、単位を与えません。授業の中でキーポイントを話しますので、それを踏まえて更に自分の考えや感想を述べたレポートに対して高い評価を与えます。もちろん、授業内容に対する異論・反論を書いて下さることも歓迎します。1回目のPPTでの発表は、質疑を含めて15分/人程度、2回目のレポートはA4で1~2枚程度としてメールで送付してください。レポートには採点結果とコメントを記して返却いたします

<教科書>
特に無し。電子教材を掲示するので、コピーして閲覧すること。

<参考書>
ヨルゲン・ランダースら「2052-今後40年のグローバル予測」(日経BP社、2013年)

<オフィスアワー>
授業終了後の30分間、5号館地下1階B101室にて質問等を受けます

<学生へのメッセージ>
毎回授業のポイントをまとめた電子教材を各自で印刷し、持参してください。板書はほとんど行いませんので、授業のスピードは早く、盛りだくさんの内容になっています。授業中のQ&A、課題の発表などによりインタラクティブな授業にしたいと思います。受講前には「こんな抽象的な宿題への解答は難しい」と思うでしょうが、受講後には「自分なりの解答ができる」という知識レベルと理解度を目指します。


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2018 Kogakuin University. All Rights Reserved.