2016年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻
知財マネジメント特論(Advanced Intellectual Property Management)[1403]
2単位 中島 淳 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- 特許を含む知的財産権の全体像を把握したうえで、知的財産マネッジャーの立場として、新規で有用な創作の手法、独創性を保護するシステムである特許権などの取得プロセス、権利が企業経営に与える影響、知的財産経営手法等について、具体的な事例や判例を分析しながら理解を深める。
(JABEE学習・教育到達目標) 「システムデザインプログラム」 (B)幅広い視野を身につけるための関連領域(技術経営,知財,マネジメント等)に関する知識と認識をもち,高度なオペレーション能力を身につけた人材を育成する:◎
JABEE基準1の(2)の内容 (a),(e):◎ (b),(h),(i):○
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 知的財産制度の概要とビジネスとの関係
準備学習:今まで学習した知的財産の知識について復習し、発明とは何かについて考えておくこと 2. 発明の成立性と新規性、進歩性 準備学習:知的財産制度がビジネスに与える影響について復習し、発明の新しさ、創作困難性について考えておくこと 3. 特許出願の利害得失 準備学習:発明の特許要件について復習し、特許出願することの利点と不利益について考えておくこと 4. 新規創作の背景と発明手法 準備学習:特許出願のビジネス的判断について復習し,発明誕生の環境について考えておくこと 5. 特許明細書の記載内容と権利範囲 準備学習:身近な発明の創作手法について復習し、適切な明細書記載内容について考えておくこと 6. 特許明細書の作成手順 準備学習:特許明細書の記載が権利範囲に与える影響について復習し,特許明細書の記載手順について考えておくこと 7. 社内提案制度と職務発明制度 準備学習:効率かつ適切な特許明細書の記載手順について復習し,社内の発明取扱い制度のあり方について考えておくこと 8. 出願手続と中間手続 準備学習:適切な職務発明制度について復習し、特許出願した後の手続きについて考えておくこと 9. 新製品の発売とパテントクリアランスの対応 準備学習:権利化手続きについて復習し、新製品発売に際してなすべき知的財産対応について考えておくこと 10. 知的財産の紛争への対応 準備学習:製品発売と知的財産との関係について復習し,特許権の侵害について考えておくこと 11. 知的財産の国際的展開 準備学習:紛争処理について復習し、海外での知的財産の対応について考えておくこと 12. 標準化とライセンス 準備学習:知的財産の国際展開について復習し、知的財産のライセンス契約について考えておくこと 13. 特許以外の知的財産権制度 準備学習:特許の利用活用について復習し、特許以外に活用できる知的財産権について考えておくこと 14. 企業の知的財産戦略と経営、学習内容の振り返り 準備学習:知的財産の総合的利用について復習し,企業を繁栄に導く知的財産戦略について考えておくこと
- <成績評価方法及び水準>
- 授業中に出題する課題を採点し、平均点が60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 指定しない。
授業中にプリントを配布する。
- <参考書>
- 指定しない
- <オフィスアワー>
- 授業前及び授業終了後
- <学生へのメッセージ>
- 知的財産の単なる知識のみでなく、企業の現場で利用可能な知的財産マネッジメントの実務について会得する場とする
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