2016年度工学院大学大学院・建築学専攻

都市防災特論(Advanced Urban Disaster Mitigation)[3603]


2単位
村上 正浩 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/19

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
<授業のねらい>
地震災害など自然災害を対象に、講義と実習を通して、建築・都市の安全・安心に関わる専門的知識と実践的技術を修得する。

<具体的な到達目標>
・建築・都市の安全・安心対策と計画理論を論理的に説明でき、具体的な課題解決に応用できる。
・企業等の危機管理対策を論理的に説明でき、具体的な課題解決に応用できる。

※システムデザイン専攻の履修者については以下が適用される。
(JABEE学習・教育到達目標)
「システムデザインプログラム」
(A)工学関連分野の原理・原則に関する深い知識と応用力を身につけた人材を育成します:◎
(C)文献・実地調査,仮説の設定と検証などを行う能力をもち,さらに,技術的問題を分析し,課題を設定・解決できる技術者・研究者を育成します:◎
JABEE基準1の(2)の内容
(c),(d),(f):◎
(b),(e),(g):○

<授業計画及び準備学習>
下記の内容に加え、講義した内容についてコメントを求めることで、講義内容を理解しているか確認する時間を毎回の授業に設ける。

第1回 ガイダンス
講義の進め方と演習課題の内容・評価基準について説明する。
準備学習:地震工学、建築の安全、地域の安全について復習をしておく。

第2回 我が国の防災対策の現状と課題(1)
我が国の防災対策の現状について理解する。
準備学習:我が国の防災対策の課題について調査し整理しておく。

第3回 我が国の防災対策の現状と課題(2)
各自で調査した防災対策の課題について発表し、ディスカッションを通じて理解を深める。
準備学習:各自で調査した防災対策の課題について発表の準備をしておく。

第4回 地域防災の現状と課題
過去の災害を例に地域防災の現状と課題について理解する。
準備学習:「地域の安全」の講義内容を復習しておく。

第5回 地域防災の現状と課題に関するフィールド調査
各自の居住地を対象に地域防災の現状と課題についてフィールド調査を実施する。
準備学習:第4回の講義を踏まえフィールド調査項目を整理しておく。

第6回 地域防災が抱える課題の整理
フィールド調査成果を発表し、ディスカッションを通じて地域防災が抱える課題について理解を深める。
準備学習:フィールド調査成果を発表する準備をしておく。

第7回 地域防災の課題解決方策の提案
地域防災が抱える課題を踏まえ、ディスカッションを通じて課題解決の方策について理解を深める。
準備学習:第6回のディスカッションの内容を整理しておく。

第8回 都心業務地区の防災対策の現状と課題
新宿駅周辺地域をモデルケースに都心業務地区の防災対策の現状について理解する。
準備学習:「地域の安全」の講義内容を復習しておく。

第9回 新宿駅周辺地域のフィールド調査
新宿駅周辺地域のフィールド調査を実施する。
準備学習:フィールド調査項目について整理しておく。

第10回 新宿駅周辺地域が有する防災資源と防災上の課題の整理(1)
新宿駅周辺地域のフィールド調査をもとに、地域が有する防災資源と防災上の課題を整理し共有する。
準備学習:フィールド調査の結果を整理しておく。

第11回 新宿駅周辺地域が有する防災資源と防災上の課題の整理(2)
フィールド調査成果を発表し、ディスカッションを通じて新宿駅周辺地域の防災資源と防災上の課題について理解を深める。
準備学習:フィールド調査成果を発表する準備をしておく。

第12回 新宿駅周辺地域の防災まちづくりの方針の整理
ハード・ソフト・ひとづくりの側面から新宿駅周辺地域の防災まちづくりの方針についてディスカッションし、その成果をとりまとめる。
準備学習:第11回のディスカッションの内容を整理しておく。

第13回 新宿駅周辺地域の防災まちづくりの方針の提案
新宿駅周辺地域の防災まちづくりの方針を発表し、ディスカッションを通じて都心業務地区の防災対策について理解を深める。
準備学習:防災まちづくりの方針を発表する準備をしておく。

第14回 学習内容の振り返り
準備学習:前回までの総復習を行う。

<成績評価方法及び水準>
「地域防災に関する調査レポート」と「新宿駅周辺地域の防災まちづくり方針に関する調査レポート」の合計が60点以上を合格とする。「地域防災に関する調査レポート」と「新宿駅周辺地域の防災まちづくり方針に関する調査レポート」の評価割合は3:7とする。

<教科書>
指定教科書なし

<参考書>
○「逃げないですむ建物とまちをつくる―大都市を襲う地震等の自然災害とその対策―」日本建築学会編、技報堂出版株式会社
○「都市防災学 地震対策の理論と実践」梶秀樹・塚越功編著、学芸出版社

<オフィスアワー>
新宿校舎24階A-2414 月曜日〜金曜日 18:00〜19:00 ただし事前に予定を確認のこと。

<学生へのメッセージ>
受講にあたっては、地震工学、建築の安全、地域の安全を履修していることが望ましい。


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