2016年度工学院大学大学院・建築学専攻

構造計画特論(Theory and practice of structural design)[3215]


2単位
金箱 温春 特別専任教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/19

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
構造計画(構造デザイン)は、普遍的な構造技術を前提とするとともにそれぞれの建築の個別性にも対応し、要求される諸条件に対してバランスを考えることが必要であり、いわば普遍性と個別性を兼ね備えるものである。
受講者は講義と実例のサーベイによりさまざまな種類の建築の構造計画・構造設計を理解し、構造デザインを発想できるようになる。

<授業計画及び準備学習>
本講義は二つの内容で構成される。一つは、さまざまな種類の建築物の構造計画・構造設計について講義により理解することである。その際に、形態や空間のイメージを表現するキーワードを取り上げ、それに対しての構造デザインを考える。
もう一つは、受講者が、構造計画の事例調査、及び課題に基づく構造計画の策定を行い口頭発表することで実践的に構造デザインを理解することである。

1.構造デザインの原理
 建築デザインと構造計画との関係
 構造デザインにおける普遍性と個別性
2.「塔状」、「不定形」の構造
3.「らせん」、「積層」の構造
4.建築家と構造家の思考について
 テキストに掲載されたインタビューをあらかじめ読み、受講者による発表と討論を行う。
5.「繊細な軸」、「薄い面」 
6.「家具のような」、「軽やかさと光」
7.事例のサーベイ・発表
 受講者がそれぞれ事例を調べてプレゼンテーションを行う
 大空間もしくは超高層ビル
8.「重力からの浮遊」、「オープンファサード」
9.「揺れを組み込む」、「保存・再生」
10.事例のサーベイ・発表
 受講者がそれぞれ事例を調べてプレゼンテーションを行う
 不定形な建築やファサードデザインされたもの
11.「力と素材を見せる」
12.構造デザイン
13. 構造計画の演習と発表
 与えられた建築イメージに対応する構造デザインを考え、プレゼンテーションを行う
14. 復習とまとめ

<成績評価方法及び水準>
構計画に関する調査・実践演習の口頭発表により行う(4回)。
成績は調査、発表においてのオリジナリティーを評価する。

<教科書>
Visual Architecture 344 挑戦する構造、建築画報社

<参考書>
金箱温春「構造計画の原理と実践」、建築技術
JSCA構造デザインの歩み編集WG「構造デザインの歩み」、建築技術

<オフィスアワー>
授業終了後教室または25階談話室にて


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