2016年度工学院大学大学院・建築学専攻
医療・福祉施設計画特論(Theory of Healthcare and Welfare Facilities)[2104]
2単位 筧 淳夫 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- 医療施設・福祉施設を整備する際の制度上、プロセス上、計画上の課題を理解し、創造的提案能力を獲得する。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 医療・福祉施設の制度と建築(1):4/12
医療・福祉施設の制度を理解する。 準備学習:医療施設制度および医療保険制度について調べておく。 2. 医療・福祉施設の制度と建築:4/19 医療・福祉施設の制度を理解する。 準備学習:福祉施設制度および介護保険制度について調べておく。 3. 医療・福祉施設の利用者:4/26 医療施設の入院患者・外来患者や介護施設の入所者や通所者の実態を理解し、施設の利用者に対する理解を深める。 準備学習:医療施設の入院患者・外来患者、介護施設の入所者・通所者の実態についていずれか一つを選択して調べておく。 4. 施設整備のプロセス(1):5/3 施設の整備段階を理解する。 準備学習:基本構想、基本計画、基本設計、実施設計の目的を調べておく 5.施設整備のプロセス(2):5/10 設計者の選定方法を理解する。 準備学習:プロポーザルコンペ方式の事例を一つまとめておく。 6.施設整備のプロセス(3):5/17 施設整備の事業形態を理解する。 準備学習:デザインアンドビルド方式について調べておく。 7.コスト・成長と変化から考える施設整備:5/31 医療施設の施設整備に関わるコスト構造と空間の成長と変化から段階的施設整備について理解する。 準備学習:建築のライフサイクルコストについて調べておく。 8.病棟の計画(1):6/7 病棟の歴史的変遷について理解する。 準備学習:多様な平面型の病棟プランを10例集める 9.病棟計画(2):6/14 スタッフステーションの機能について理解する。 準備学習:前回集めた病棟プランをスタッフステーションの位置から考えて整理する。 10.病棟計画(3):6/21 看護単位の規模計画について理解する。 準備学習:前々回集めた病棟プランを病床数の大きさで整理する。 11.特別養護老人ホームの居室計画:6/28 特別養護老人ホームの居室計画に必要な要件を理解する。 準備学習:特別養護老人ホームの事例を10例集める。 12.特別養護老人ホームの事例分析(1):7/5 前回集めた特別養護路老人ホームの計画案について理解を深めるために、ディスカッションを行う。 準備学習:前回集めた事例を理解しておく。 13.特別養護老人ホームの事例分析(2):7/12 前々回集めた事例について肯定的立場、否定的立場の両面からの評価を発表する。 準備学習:前々回集めた事例の中から一つ選び出し、発表の準備を行う。 14.学習成果の振り返り:8/2 準備学習:前回までの総復習を行う。
- <成績評価方法及び水準>
- 成績評価は,医療施設と福祉施設計画に関する計2回のレポートで評価する。
各回のレポートをそれぞれ50点満点で評価を行い、60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 特に定めない
- <参考書>
- 「医療施設 IS建築設計テキスト」市ヶ谷出版社
「新建築学大系31病院の設計」彰国社 「高齢者の住まい IS建築設計テキスト」市ヶ谷出版社
- <オフィスアワー>
- 火曜日 13:00〜13:30 新宿キャンパス 25階2572号室
- <学生へのメッセージ>
- この講義は、医療施設および福祉施設を整備する際に必要となる専門的知識を獲得するとともに、他の施設整備において応用可能な考え方を獲得することを目的とした講義です。受け身の講義ではなく、院生とともに考える講義を行いますので積極的に意見を述べてください。授業において考えることを大切にする講義です。
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