2016年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻
理論宇宙物理学特論(Theoretical Astrophysics)[4306]
2単位 武藤 恭之 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- 宇宙における様々な現象を理解するための基礎的な理論を講義し、宇宙における天体現象を概観する。特に、万有引力・流体力学・電磁放射に関する基礎理論と、宇宙現象における応用を講義する。
- <授業計画及び準備学習>
- 受講にあたっては、微分・積分・偏微分・線形代数といった、大学の学部で学ぶ基本的な数学的知識を使いこなせることを前提とする。
1.基礎理論:ニュートン力学と万有引力の法則
2.基礎理論:圧縮性流体力学の基礎(1) - オイラー描像・ラグランジュ描像・連続の方程式
3.基礎理論:圧縮性流体力学の基礎(2) - ナビエ・ストークス方程式・音波
4.基礎理論:電磁気学の基本法則 - マックスウェル方程式と電磁波
5.基礎理論:統計力学の基礎 - マックスウェル分布
6.基礎理論:輻射輸送 - 光と物質の相互作用
7.基礎理論:輻射の基礎 - 黒体輻射・色・温度
8.天体現象への応用:自己重力不安定性と星の形成
9.天体現象への応用:星の構造
10.天体現象への応用:星の進化と超新星爆発
11.天体現象への応用:銀河の力学
12.天体現象への応用:宇宙における差動回転円盤
13.天体現象への応用:宇宙論
14.学習内容の振り返りと課題のとりまとめ
- <成績評価方法及び水準>
- レポート課題を課して100点満点で採点し、60点以上のものを合格とする。
- <教科書>
- 特に指定しない
- <参考書>
- Martin Harwit, "Astrophysical Concepts", Springer
シリーズ「現代の天文学 天体物理学の基礎(1)」 日本評論社 シリーズ「現代の天文学 天体物理学の基礎(2)」 日本評論社 高原文郎「宇宙物理学―星・銀河・宇宙論―」 朝倉書店
- <オフィスアワー>
- (前期)金曜日4限 八王子校舎 総合教育棟1S−322
(後期)木曜日2限 八王子校舎 総合教育棟1S−322
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