2016年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻

生体生命情報学特論(Biomedical Informatics)[3208]


2単位
福岡 豊 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/19

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
【授業のねらい】
脳・神経系、免疫系、液性調節など生体における情報処理について、工学的視点から学ぶ。また、生体計測、モデル化、統計解析について理解した後、遺伝子・タンパク質などの生命情報への情報科学的アプローチについて学ぶ。
【具体的な到達目標】
● 生体における情報処理と生命情報の処理法の概要を理解する。
● 高度で実践的な内容に関する研究を行う際にベースとなる考え方を身につける。

<授業計画及び準備学習>
1. ガイダンス
2. 生物学の基礎
3. 脳の構成原理、神経細胞と神経回路モデル
4. 感覚系の情報処理
5. 感覚情報と運動制御
6. 免疫系と液性調節系
7. 生体システム
8. 生体信号処理
9. 生体のシステム論的解析
10. バイオサイエンスにおける統計解析
11. ゲノムとは ―遺伝子と疾患―
12. 生命情報とコンピュータ
13. システムバイオロジー
14. 学修内容の振り返り

受講者の必要性に応じて、参考書等で復習や発展的な学習を行うことが望ましい。

<成績評価方法及び水準>
レポートによる。レポートのテーマは、授業の中で指定する。

<教科書>
全ての内容を網羅する教科書はないので指定しない。参考書 1) が授業計画の 3〜9 の範囲をカバーしている。

<参考書>
1) 福岡、内山、野村:生体システム工学の基礎、コロナ社

また、学習内容に応じて、以下の書籍が参考になる。
2) 大西昇:生体情報処理、昭晃堂
3) 多田富雄:免疫・「自己」と「非自己」の科学、日本放送出版協会
4) 日本比較内分泌学会編:生命をあやつるホルモン、講談社
5) 小長谷明彦:遺伝子とコンピュータ、共立出版
6) 北野宏明:システムバイオロジー、秀潤社

<オフィスアワー>
月曜 11:00〜12:00 新宿校舎A-2312

<学生へのメッセージ>
情報科学的側面から生体や生命について学び、生体の精緻なメカニズムの一端を理解することを目標とします。講義では広範な内容を扱うが、知識の詰め込みではなく、考え方を理解するようにしてください。積極的に学ぶ意欲のある学生を歓迎します。


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