2016年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻

ディジタル信号処理特論(Fundamentals of Digital Signal Processing)[2601]


2単位
斎藤 秀俊 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/19

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
この講義では、ディジタル信号処理の理論的な方法論について学びます。主に複素関数、フーリエ級数(変換)、ヒルベルト変換などの数学的知識を必要としますので、学部で学んだ様々な電気数学の知識も必要になります。この講義を通じて、信号処理システムの解析とその方法論について、より深い知識を得ることができます。

<授業計画及び準備学習>
1.連続時間信号の解析(実信号と複素信号)
2.連続時間信号の解析(周波数分析)
3.連続時間信号の解析(窓関数と帯域制限)
4.連続時間信号の解析(信号の変換方法)
5.連続時間信号の解析(ナイキスト条件と標本化定理)
6.離散時間信号の解析(確率的な信号発生源と確率過程)
7.離散時間信号の解析(定常性とエルゴード性)
8.離散時間信号の解析(電力スペクトルとウィナー・ヒンチンの関係式)
9.離散時間信号の解析(離散時間フーリエ変換と高速フーリエ変換)
10.離散線形システム(信号の因果性と情報理論)
11.離散線形システム(微分器と積分器)
12.離散線形システム(伝達関数とディジタルフィルタ)
13.離散線形システム(安定性と逆システム,最小位相推移と非最小位相推移)
14.学習成果の確認(レポート課題の作成)
ただし、開講年次により講義で扱うテーマの変更もしくは修正する場合がありますが、その場合には第1回目の講義で通知します。また、第13回目までの講義に必要となる準備学習については、事前にプリント等を配布しますので、該当箇所を読み、不明箇所を調べるなどの準備をして下さい。また、講義後に理解を深めるための課題を出しますので、講義で得た知識を基に、各自で不明箇所について復習したり、課題を解いて下さい。第14回目の講義の準備学習については、これまでの講義における総復習を行って下さい。

<成績評価方法及び水準>
講義後の課題、及び期末の課題レポートが成績評価の対象となります。

<教科書>
指定する教科書はありません。プリント教材を配布する予定です。

<参考書>
信号解析−信号処理とデータ分析の基礎−、馬杉正男、森北出版
上記以外に、ディジタル信号処理の教科書は既刊のものが多数存在します。各自にとって使い易いものを選んで下さい。

<オフィスアワー>
火曜日18:30-19:15 新宿校舎22階A-2274教室、別途講義後に通知する電子メール等による連絡でも構いません。

<学生へのメッセージ>
ディジタル信号処理について、さらにもう一歩理解を深めたい人に向いています。


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