2016年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻
☆光応用システム特論(Applied Optical System Engineering)[2507]
2単位 前田 幹夫 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- 光ファイバ通信はインタネットの動画伝送などブロードバンドサービスのベースとなっているものです。光ファイバは、低損失、広帯域、軽量、無誘導など優れた特徴をもっており、今後も様々なところでの普及が期待されます。この講義を受講することで、光ファイバの導波原理、多重方式や変調方式、伝送システムを理解することです。光ファイバ伝送における基本的なことがらを理解できるようになります。また、最新の光応用システムについて学ぶことができます。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.概論
光通信の歴史と特徴、光通信システムの基本構成 2.光ファイバ(1) 光ファイバの導波原理、各種光ファイバの構造 3.光ファイバ(2) 光ファイバの損失特性と分散特性 4. 光源 LEDと半導体レーザの構造と動作原理 5.受光器 PDとAPDの構造と動作原理 6.光増幅器 光ファイバ増幅器、半導体光増幅器、光ファイバの非線形現象 7.光ファイバ伝送方式の概要 直接強度光変調、外部光変調、直接検波 8.光ファイバ多重伝送方式(1) 時間軸多重方式と符号誤り率 9.光ファイバ多重伝送方式(2) 波長多重方式と光合成/分波器 10. 光ファイバ多重伝送方式(3) 周波数多重方式と光変調度 11. 光ファイバ伝送の制限要因 光ファイバの損失制限、光ファイバの分散制限 12. コヒーレント光伝送方式 各種光変調方式と復調方式 13 加入者系光通信システム Fiber To The Home(FTTH)システム 14. 光ファイバ伝送の放送への応用システム CATV、共同視聴システム、Radio On Fiber 学修内容のふり返り
- <成績評価方法及び水準>
- 講義への取り組み状況(8割)と、プレゼン形式で発表する課題(2割)で100点満点で評価し、60点以上で合格とします。課題の発表は必須条件とします。
- <教科書>
- 「光・無線伝送技術の基礎と応用」、前田幹夫著、コロナ社
- <参考書>
- 指定参考書はありません。
- <オフィスアワー>
- 木曜日15〜17時。新宿キャンパス2212号室。質問は常時メール(maeda@cc.kogakuin.ac.jp)で受け付けています。
- <学生へのメッセージ>
- 企業における研究開発経験についても紹介します。
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