2016年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻

電気安全工学特論(Electrical Safety Engineering)[2208]


2単位
市川 紀充 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/19

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
電気設備(電力設備含む。)を長期間使用するには、保守・点検(メンテナンス)が欠かせません。電気設備に異常があるかどうか、設備の異常を調べるには、電気安全を理解した上で、設備内から発生する電磁波、音や振動、熱などを検知することが必要になります。この種の先端技術は、電気設備の診断法として研究開発が行われております。本講義では、主として電気設備の安全対策と診断技術を理解することを目的としております。本講義を受講することにより、電験2種かそれ以上の内容を理解できるようになることを目標としております。

<授業計画及び準備学習>
本講義の授業計画は、以下の通り。
⒈ 電気設備の安全対策 (1)
⒉ 静電気の発生と障災害防止 (1)
⒊ 電気設備の接地と技術基準 (1)
⒋ 電気設備の劣化診断 (2)
⒌ 発電設備の診断技術 (2)
⒍ 変電設備の診断技術 (2)
⒎ 地中電線路の診断技術 (2)
⒏ 架空電線路の診断技術 (2)
⒐ 産業用電動機の診断技術 (1)
※カッコ内の数字は、講義回数を表している。

 準備学習として、工学部3年生の講義「高電圧・プラズマ」と大学院講義「高電圧工学特論」を受講していることが望ましい。教科書「電力機器・設備の絶縁診断技術」の内容を理解しておくことが必要です。

<成績評価方法及び水準>
成績は、出席、小テスト、レポートの総合評価で判断します。

<教科書>
電気学会・技術伝承を目的とした電力設備の絶縁診断技術調査専門委員会編(江原由泰 他):『電力機器・設備の絶縁診断技術』、オーム社(2015年)

<参考書>
(1) 河村達雄、田中祀捷:『電気設備の診断技術』、電気学会(2003年)
(2) 荒木庸夫:『アース実践ハンドブック』、三松株式会社出版事業部(2005年)

<オフィスアワー>
水曜日17:00〜18:00(八王子校舎10号館101室)

<学生へのメッセージ>
電気安全と電気設備の診断技術は、電気設備(電力設備含む。)の分野ではとても重要な内容です。その分野に将来就職を希望している学生さんは理解しておくことが望ましいと思われます。


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