2016年度工学院大学大学院・機械工学専攻

解析力学特論(Analytical Mechanics)[4401]


2単位
加藤  潔 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/19

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
解析力学を主題として議論する。まず,定式化に必要な変分法について概説する。引き続いて,古典力学のLagrange形式,Hamilton形式,正準変換,保存則と対称性,拘束系等について議論する。これらの力学の一般論を学んだ後,具体的な事例として各種の振動系を分析する。

<授業計画及び準備学習>
・序論。運動方程式と「最小原理」による手法。光学におけるFermatの定理。
・変分法(1)。関数の極小。関数空間と汎関数。汎関数の極小。
・変分法(2)。Euler-Lagrangeの方程式。例:最速降下線。
・変分法(3)。拘束条件と未定乗数法。例:懸垂線。
・力学の定式化。一般座標。運動方程式。力学的エネルギー。
・最小作用の原理。Lagrangian。一般化運動量。エネルギー保存則。
・拘束系の扱い。
・Hamiltonian。Hamiltonの運動方程式。
・位相空間。Poissonの括弧式。Liouvilleの定理。断熱不変量。
・振動系(1)。単振動。抵抗力のある振動。強制振動と共振。
・振動系(2)。パラメータ共振。
・振動系(3)。多自由度の場合。基準座標と基準振動。
・振動系(4)。非調和振動。

<成績評価方法及び水準>
指定された課題について提出されたレポートを評価し,60点以上の者を合格とする。

<教科書>
教材のプリントを配布する。

<参考書>
指定参考書なし。随時,授業中に指示する場合がある。

<オフィスアワー>
木曜日2時限,A-2716室。


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