2016年度工学院大学大学院・機械工学専攻
☆機械要素設計特論(Advanced Machine Elements and Design)[3501]
2単位 小林 光男 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- 工業技術の発展により,機械の高速化による機械構造物の使用環境の過酷化,コストダウンを目指した工数の削減,コンパクト化,軽量化に伴い,機械に対する安全性,信頼性の要求が厳しくなり,機械を構成する機械要素においてもそれらを考慮した合理的な技術の確立が要望されている.また,機械要素は,各種機械の構成要素として,ものつくりをはじめ機械設計に大きく貢献し,ISO及びJISにもいち早く取り上げられ標準化されている.
今年度は,機械要素の中のねじ締結を取り上げる.機械・機器はその生産性及びメンテナンス性から多くの部品により構成されて、結合されている.また、これらの機械・機器の強度及び信頼性上のトラブルの多くはこの締結・結合部で起こる事も指摘されている.これらの問題を解説し,機械設計におけるねじ締結について構成方法及び設計方法を学ぶ.
※システムデザイン専攻の履修者については以下が適用される。
(JABEE学習・教育到達目標) 「システムデザインプログラム」 (A)工学関連分野の原理・原則に関する深い知識と応用力を身につけた人材を育成します:◎
JABEE基準1の(2)の内容 (c),(d):◎ (b),(e),(g):○
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ガイダンス,機械と機械設計
2.機械設計における機械要素の概要 3.ねじの歴史及び概論 4.ねじの規格と標準化 5.ねじの静的強度 6.ねじの疲れ強度 7.座面強度,ねじの遅れ破壊 8.ねじの軸力管理 9.ねじ締結体のゆるみ機構とその防止 10.精度測定・検査 11.ねじ締結体の強度設計の基礎 12.外力を受けるねじ締結体の強度設計例(1) 13.外力を受けるねじ締結体の強度設計例(2) 14.圧力容器の構造における大径ねじ構造の実例
- <成績評価方法及び水準>
- 成績は,(1)授業における演習課題(20%),(2)演習課題の発表(30%),(3)授業終了後の総合課題の報告書(50%)により総合して評価する.総合評価が60点以上を合格とする.
- <教科書>
- 資料配付
- <参考書>
- 授業中に紹介
- <オフィスアワー>
- 後期:水曜日19:30〜20:30(新宿校舎17階1775室)
メールでも質問などを受け付ける(mail:at73299@ns.kogakuin.ac.jp)
- <学生へのメッセージ>
- 機械の構成に必要なファスナーテクノロジーを身につけて下さい.
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