2016年度工学院大学大学院・機械工学専攻

車両運動工学特論(Advanced Study on Vehicle Dynamics)[3301]


2単位
野崎 博路 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/19

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
車両運動において,自動車を例に取ると,剛体と考えても,左右,前後,上下,それらの回転運動である,ヨーイング,ローリング,ピッチング運動の6自由度の運動の応答性,安定性を考える必要がある。車輪,サスペンション,ステアリング等の動きを含めると,更に自由度は増す。更には,タイヤ,サスペンション特性等の非線形性等の影響は,極めて大きい。また,ドライバーにとって,その動きが望ましいものである必要があり,ドライバーを含めた,閉ループ系の性能として解析することが必要である。それらについて学ぶと共に,ヨーイング,横方向等の操縦安定性,そしてその制御等について,運動方程式からその解法について学ぶ。電子化自動運転化される未来についても学ぶ。

<授業計画及び準備学習>
1.タイヤの力学
  準備学習:教科書を読んでおくこと(以下12まで、同様)
2.サスペンションと車両の運動
3.4輪操舵について
4.限界コーナリングのダイナミクス
5.内外輪制駆動力制御について
6.キャンバ角制御について
7.ステアバイワイヤについて
8.外界センサーを用いたアシスト制御について
9.自動運転の方向と運転する歓びとの両立について
10.フォーミュラカーの限界コントロール性向上手法について
11.自動車の走行安定性向上技術の現在と今後の展望
12. 車両運動性能に関する論文紹介 (1)
  準備学習:前回までの復習を行うこと
13.車両運動性能に関する論文紹介 (2)
  準備学習:前回までの復習を行うこと
14.まとめの小テスト,(その後,今後の自動車運動性能向上の方向についてディスカッション)
  準備学習:前回までの復習を行うこと

<成績評価方法及び水準>
数回の宿題&小テストにより評価する。(60点以上を合格とする。)

<教科書>
・「自動車の限界コーナリングと制御」野崎博路 著 東京電機大学出版局(2015年)
・プリント,文献のコピー資料等

<参考書>
「サスチューニングの理論と実際」野崎博路 著 東京電機大学出版局(2008年)
「基礎自動車工学」野崎博路 著 東京電機大学出版局(2008年)

<オフィスアワー>
水曜日 12:55〜13:35 八王子校舎8号館304室(自動車運動制御研究室:野崎)


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