2016年度工学院大学大学院・機械工学専攻

燃焼工学特論(Combustion Engineering)[2204]


2単位
小林 潤 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/19

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
燃焼現象を理解するために、化学反応における平衡論および速度論について学習する。さらに燃焼前後の過程における移動現象(流動,伝熱,拡散)について、具体的な燃焼機器を想定しつつ理解を深める。

<授業計画及び準備学習>
準備学習として熱力学および流体力学の復習を行っておくこと。また、学部3年次に内燃機関,燃焼工学の講義を履修済みの学生は、当該科目の復習も行っておくこと。履修していないものについては、予習等を行うこと。
まず、燃焼の基礎としての化学反応について概論的に学習する。次に燃焼と移動現象との関連性について理解を深める。最後に、燃焼に伴う環境負荷について学び、燃焼技術の今後の展望について考察するための素養を身につける。これら授業目標を達成するために、以下の授業計画に従い授業を進める。

1. 化学反応としての燃焼
 1.1 反応式と素反応
 1.2 着火
 1.3 燃焼計算
2. 移動現象論と燃焼
 2.1 燃焼の速度
 2.2 流動
 2.3 伝熱
3. 燃焼と環境問題
 3.1 窒素酸化物・硫黄酸化物の生成機構と抑制技術
 3.2 未燃炭化水素の排出挙動と抑制技術
 3.3 温室効果ガス排出抑制のための高効率化

<成績評価方法及び水準>
定期試験で評価し、60点以上を合格とする。

<教科書>
特になし。

<参考書>
燃焼工学 第3版:水谷幸夫:森北出版(2002)
エンジン−熱と流れの工学−:是松孝治,森棟隆昭:産業図書(2005)
燃焼の基礎と応用:架谷昌信,木村淳一:共立出版(1986)

<オフィスアワー>
火曜日 16:30〜17:00(八王子校舎8-203 居室)
上記時間外でも随時質問を受け付けます。メールでの質問も可。
メール:at13308@ns.kogakuin.ac.jp


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