2015年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻
標準化戦略特論(Global Standardization Strategy)[3511]
2単位 加藤 幹夫 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- 「標準化を制するものは世界を制す」と言われるように、新技術分野では企業経営戦略上、国際標準化は重要な一要素になっている。まず標準の歴史に立ち返り、提唱された理論と具体的展開の事例から、標準化の概念を整理する。つぎに国際標準化システムの枠組みと国際標準獲得までの流れをISO(International Organization for Standardization)を中心に理解する。後半では、事例研究をとおして自らが標準を考える能力を醸成し、標準獲得の手法を体得する。
国際標準の必要性・重要性の理解を深めることによって、グローバル化経済におけるビジネスに必要な知識の一端を習得する。また、将来の国際標準にかかわる人材の発掘と育成を狙う。
(JABEE学習・教育到達目標) 「システムデザインプログラム」 (D)国際的にも通用するコミュニケーション力,リーダーシップなどの社会・人間関係スキルをもつ技術者・研究者を育成します:◎
JABEE基準1の(2)の内容 (a),(b),(e),(f),(g),(h),(i):○
- <授業計画及び準備学習>
- 1. グローバル化と標準の歴史
2. 代表的な標準化理論とその背景 3. デファクトとディジュール 4. 標準化の枠組み(国家規格、地域規格と国際規格) 5. わが国の標準化システムと国際標準化戦略 6. ISOディレクティブ概説 7. ISO活動からみた国際競争力の評価 8. 近年の標準化の傾向分析 9. 標準化と特許の関係 10. マネージメント(システム)規格の現状 11. 国際標準化の事例研究−成功例と失敗例(1) 12. 国際標準化の事例研究−成功例と失敗例(2) 13. 国際標準化とビジネスチャンス 14. 国際標準化会議の実際−ロールプレイ 15. 総合演習 注:順序は変更する場合がある。
- <成績評価方法及び水準>
- 演習問題、レポートの提出及び実習の総合評価において、達成度を測る。60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 自著テキストを準備
- <参考書>
- ・ISO/IEC Directives
・国際競争とグローバル・スタンダード、経済産業省標準化経済性研究会編、日本規格協会発行 ・21世紀標準額、栗原、竹内著、日本規格協会発行 ・ISO規格の基礎知識、日本規格協会発行
- <オフィスアワー>
- 授業の開始前1時間(講師室)
- <学生へのメッセージ>
- 連絡先:mikio_kato1117@ybb.ne.jp
Tel:090-2493-4337 気楽にコンタクトしてください。
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