2015年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻

技術経営特論(Introduction to the Management of Technology)[2608]


2単位
新井 敏夫 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/10/17

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
技術経営の全体像を理解することを目的としている。事業計画の作成を中心に置いて、技術経営に関連する様々なノウハウが事業計画書に収斂することを学ぶ。
新技術や新しいアイデアを事業化するのに必要なデザイン能力やプロジェクトマネジメントの能力を体系的に身につけることを教育目標としている。技術経営科目全体のガイダンス講座。

(JABEE学習・教育到達目標)
「システムデザインプログラム」
(B)幅広い視野を身につけるための関連領域(技術経営,知財,マネジメント等)に関する知識と認識をもち,高度なオペレーション能力を身につけた人材を育成する:◎

JABEE基準1の(2)の内容
(a),(e):◎
(b),(h),(i):○

<授業計画及び準備学習>
1.[ガイダンス]MOTと企業家精神 MOTとMBAの守備範囲の違い
2.技術マネジメント(1)研究と開発
  準備学習 マネジメントの観点から研究と開発について考えをまとめておくこと
3.技術マネジメント(2)事業化と産業化
  準備学習 マネジメントの観点から事業化と企業間競争の違いについて考えをまとめておくこと
4.ロードマップについて
5.ロードマップの作成演習
6.マーケティング戦略と広告戦略
  準備学習 参考書を読んでマーケティングと広告の違いを理解しておくこと
7.プロジェクトマネジメントについて
  準備学習 プロジェクトマネジメントの要点について自らの考え方をまとめておくこと
8.アライアンス戦略について
  準備学習 日経新聞を読んで企業アライアンスの具体例を選び出しておくこと
9.知的財産戦略について
  準備学習 日経新聞を読んで知的財産が争いになっているケースを選び出しておくこと
10.事業計画の作成演習(1)売上計画と人員計画
11.事業計画の作成演習(2)設備投資計画と事業収支・資金収支
12.事業計画のプレゼンテーション
13.リスクマネジメントについて
  準備学習 リスクマネジメントについて自らの考え方を整理しておくこと
14.企業家倫理について
  準備学習 技術者倫理について、自らのまとめを行っておくこと
15.学習成果の確認[試験]
  準備学習 前回までの総復習を行うこと

<成績評価方法及び水準>
最終回に行う試験のウェイトが60%、演習のプレゼンテーションのウェイトが20%。授業中の質疑応答によって、全体の理解にどの程度貢献できたか(相互評価)が20%、100点満点で60点以上を合格とする。
新技術や新しいアイデアを事業化するために必要な全体のデザイン能力についての理解は、上記の評価基準を満たせば達成される。

<教科書>
必要に応じてプリントを配布する

<参考書>
「セルジオ・ジーマンの実践広告戦略論」ダイヤモンド社 セルジオ・ジーマン

<オフィスアワー>
毎週木曜日 13時30分から15時30分

<学生へのメッセージ>
多くの新技術や新しいアイデアも、事業化するためには知財や経営計画、プロジェクトマネジメント等周辺の知識やノウハウが体系的に必要です。技術経営を学ぶことは、企業内部ではプロジェクトをいかに成功に導くか、起業家にとっては自らの事業をいかに成功させるかのノウハウを身につけることになります。企業家や技術系マネジメントを目指す人はぜひ受講してください.


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