2015年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻

技術者育成特論(Development in Professional Engineer)[2511]


2単位
雑賀  高 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/10/17

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
<授業のねらい>
既に社会で活躍している技術者あるいはこれから社会で活躍することが期待されている学生に対して,実社会において実践的な判断ができるレベルまで知識と行動規範を身に付ける方法を提示する。そのためには過去の事例なども生きた題材として活用する。また,技術士などの資格付与,継続的な自己研鑽までを含む技術者の生涯を通じた資質と能力の向上 (CPD) をはかる。

<具体的な達成目標>
継続的な自己学習能力を身につけるとともに,部下を持った場合にも指導できる能力・スキルを身につける。

(JABEE学習・教育到達目標)
「システムデザインプログラム」
(D)国際的にも通用するコミュニケーション力,リーダーシップなどの社会・人間関係スキルをもつ技術者・研究者を育成します:◎
(E)社会的責務を果たし,技術者倫理を身につけた技術者・研究者を育成します:◎
JABEE基準1の(2)の内容
(b):◎
(a),(e),(f),(g),(h),(i):○

<授業計画及び準備学習>
【目指すべき技術者像(Professionとしての技術者)】
1. 技術者資格と制度の課題
2. 米国プロフェッショナルエンジニア法
3. 日本の技術士法,科学技術基本法
4. CPD(継続研鑽)の背景と目指す方向
5. 技術輸出管理の重要性(不正流出防止対策)
6. 技術開発の方法と活用

【社会的責任と技術者倫理(技術者倫理と企業倫理)】
7. 倫理に目を向ける企業の条件,倫理順守の仕組み
8. 経営者と技術者の利害関係の相反:Space Shuttle Challenger disaster
9. 経営者・技術者のコミュニティ
10. 公衆と消費者,市場の制裁:Ford Pinto Case
11. 科学技術を利用する企業の倫理,安全確保の潮流

【研修講座のデザイン(技術者育成方法)】
12. 学習のメカニズムと学習モデル
13. インストラクショナルデザイン―役に立つ研修をいかにつくるか
14. 学習環境のデザイン及びファシリテーションの理論と実際
15. 知的創造活動のためのファシリテーション

<成績評価方法及び水準>
ワークショップ形式でグループ討論を行い,その結果を小リポートのまとめ発表する。出席率70%以下は,評価対象としない。評価は発表とレポートで行う。60%以上を合格とする。

<教科書>
指定教科書なし

<参考書>
杉本泰治「技術者資格・プロフェッショナルエンジニアとは何か」地人書館
杉本泰治「企業倫理―考え方と事例」丸善
中原淳「企業内人材育成入門」ダイアモンド社 ほか

<オフィスアワー>
授業終了後に教室あるいは研究室において。
上記時間外でも随時質問を受け付けます.メールでの質問も可。
メールアドレス:saika@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
実社会に出ても,CPD(継続的能力開発)を通して能力のブラッシュ・アップと時代の要請に応えられる技術者を目指してください。また,国際的に通用する資格についても関心を持ってください。


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