2015年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻

ビジネスゲーム特論(Advanced Business Game)[1604]


2単位
吉井 俊一 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/10/17

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
ビジネスゲームの基礎となる財務読解力を実践的に育成する。経営結果は、定性的活動の結果を財務諸表に反映しているため、経営特質を理解するには財務数値を多角的に読解する能力が不可欠である。特に、理工系の諸君にとっては技術的専門性をベースに、経済社会と関わりをもつには財務読解力は必須のスキルである。当講座では、企業の事例を題材にして財務諸表に表れる経営戦略と財務数値を融合させることにより、経営の特質を読む面白さを実感してもらうことを主眼に置いている。
かかる視点から、当講座では財務諸表を実践的読解能力の育成に加え、経営の特質を描き出す論理的思考能力の育成を到達目標とする。

<授業計画及び準備学習>
1.ビジネスゲーム「特論(1年次)」「ビジネスゲーム(2年次)」の目的・構成と相互連関
2.経営の本質と3大財務諸表
3.財務諸表の目的と意義
4.事業形態ごとの貸借対照表の分析
5.固定資産の読み方(1)・・・有形・無形固定資産の読み方、減価償却の意義
6.固定資産の読み方(2)・・・無形固定資産・のれん・投資その他の資産の経営上の意義
7.シャープ・パナソニック・ソニーを事例として「純資産」が変動することの意味
8.キャッシュフロー計算書の本質と利益・キャッシュ・有利子負債の相互関係
9.「会社がつぶれる」ことの正しい理解と、安全性の指標の読み方
10.財務諸表の開示、開示時期・決算月・開示基準の各社事例
11.連結決算と米国基準(英文)財務諸表の読み方、および国際会計基準適用の動向
12.セグメント分析からの収益性の相違分析・・・三菱地所と三井不動産の比較
13.総合まとめ             ・・・事業形態の相違による財務構造。収益構造の相違と財務分析の基礎知識
14.期末試験

<成績評価方法及び水準>
授業中の発言状況(ゼミ形式にて常に指名し、発言を求める)、毎回出題する課題実施状況を勘案し
期末試験60点以上を成績評価とする。

<教科書>
講師作成テキスト、各社有価証券報告書、その他最新データ等

<参考書>
そのつど指示するが、日経新聞購読を推奨する。

<オフィスアワー>
授業終了後、教室にて。
吉井mail address: shunichi441@tbn.t−com.ne.jp

<学生へのメッセージ>
(キューポート開放後は)授業日前週の水曜日に教材をキューポートに掲載するので、必ず事前に目を通してから授業に臨むこと。


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