2015年度工学院大学大学院・情報学専攻

ソフトウェア開発工学特論(Software Engineering)[5207]


2単位
位野木 万里 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/10/17

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
製品ソフトウェア開発において,生産性の向上,品質の安定化,開発リードタイムの短縮の実現のために,品質の保証されたソフトウェア成果物を再利用することは,一般的である.そこで,講義・解説,演習,調査・発表を通してソフトウェア開発において常套手段となっている「ソフトウェア再利用」を体験し,新しいアイデアを具現化する能力,すなわち,再利用力を身につけることを達成する.

<授業計画及び準備学習>
以下の項目にそって,ソフトウェア開発において考えられる様々な再利用の形態(ドキュメント,設計モデル,プログラムなどの再利用)を体系立てて習得する.とくに,演習では「良い再利用」を体験する実習を行う.講義後半は,「良い再利用」を実現するための再利用資産の構築方法について,議論を中心とした演習を行う.
事前に対象となる再利用成果物の表現形態について予習をしておくこと.少なくともUMLの表記についての事前学習が必要である.

[第1回] 開発と再利用の全体像・導入演習
[第2回] 再利用によるソフトウェア製品開発の試行・演習
[第3回] ドキュメント(要件定義書)の再利用・演習
[第4回] 設計(パターン)の再利用(1)・演習
[第5回] 設計(フレームワーク)の再利用(2)・演習
[第6回] 実装(アプリケーション)の再利用・演習
[第7回] システムの再利用(振返り)・演習
[第8回] 再利用の管理,高度な再利用
[第9回] シリーズ製品開発のための再利用:総合演習
[第10回] 「良い再利用」を実践するための再利用資産の開発演習(1)
[第11回] 「良い再利用」を実践するための再利用資産の開発演習(2)
[第12回] 「良い再利用」を実践するための再利用資産の開発演習(3)
[第13回] 再利用によるソフトウェア製品開発まとめ
[第14回] 再利用によるソフトウェア製品開発:課題T
[第15回] 再利用によるソフトウェア製品開発:課題U

<成績評価方法及び水準>
演習課題の実演および,課題T,Uの品質に基づく評価により,60%以上を合格とする.

<教科書>
特に定めない.資料を配布する.

<参考書>
以下の文献に基づき再利用技術を解説する.

(1)Frank J. van der Linden, Klaus Schmid, Eelco Rommes,Software Product Lines in Action
Springer Berlin Heidelberg(2007)

(2)Kyo C. Kang , Vijayan Sugumaran, Sooyong Park, Applied Software Product Line Engineering
Auerbach Publications (2010)

<オフィスアワー>
水曜日:16:20〜17:50
上記以外,随時質問等に応じますので,メール等で予約をお願いします.詳細は初回に説明する.


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