2015年度工学院大学大学院・建築学専攻
西洋建築史特論(Architectural History and Theory in Europe)[5508]
2単位 中島 智章 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- 歴史とは人類共通の記憶である。3秒前のことを覚えていなくても生理的に命を保つことは可能だが、それなくして人や集団のアイデンティティは確立しない。また、建築学は建築をつくる学と建築を認識する学の二つに分かれるが、ほとんどの分野が前者に属するなか、後者については、それ自体が自己相対化の思考様式である歴史学に委ねられているといっても過言ではない。
この授業では、建築史学の様々な方法を通じてひとつの建築の様々な文脈上のあり方を浮彫にしていく。さらに、建築史学の様々な方法をみるべく論文講読を行い、各自が担当する論文の研究背景・目的・方法・結論を分析し発表してもらう。これを通じて建築史学のみならず諸学に共通する論文執筆作法を学ぶことも目的としている。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 序−建築史学の方法論
研究の背景・目的・方法、史料と参考文献 準備学習:レジュメの通読 2. 論文購読の割り振り 準備学習:とりあげる書籍や論文集の目次・序文の通読 3. 論文購読(発表者は各回3人程度) 準備学習:各自、担当する論文の研究背景・目的・方法・結論を分析する。 4. 論文購読 準備学習:各自、担当する論文の研究背景・目的・方法・結論を分析する。 5. 論文購読 準備学習:各自、担当する論文の研究背景・目的・方法・結論を分析する。 6. 論文購読 準備学習:各自、担当する論文の研究背景・目的・方法・結論を分析する。 7. 論文購読 準備学習:各自、担当する論文の研究背景・目的・方法・結論を分析する。 8. 論文購読 準備学習:各自、担当する論文の研究背景・目的・方法・結論を分析する。 9. 論文購読 準備学習:各自、担当する論文の研究背景・目的・方法・結論を分析する。 10. 論文購読 準備学習:各自、担当する論文の研究背景・目的・方法・結論を分析する。 11. 論文講読 準備学習:各自、担当する論文の研究背景・目的・方法・結論を分析する。 12. 論文講読 準備学習:各自、担当する論文の研究背景・目的・方法・結論を分析する。 13. 論文購読 準備学習:各自、担当する論文の研究背景・目的・方法・結論を分析する。 14. 成績評価の説明 15. 成績評価
*履修生の数が少なく、論文講読回が所定の回数に達しない場合は、残った回に西洋建築史に関する講義を実施する。その場合の準備学習は、各回のレジュメの通読となる。
- <成績評価方法及び水準>
- 出席状況が極めて良好で、かつ、発表時の得点が60点以上の者に単位を授ける。自分の発表時以外の出席状況、および、議論への参加状況も考慮する。
- <教科書>
- 初回で指定する。今のところ、下記の書籍を予定している。
ジョン・オナイアンズ:『建築オーダーの意味 古代・中世・ルネサンスの古典オーダー』、日高健一郎監訳、中央公論美術出版 http://www.chukobi.co.jp/products/detail.php?product_id=193
- <参考書>
- 特になし。
- <オフィスアワー>
- 授業の前後。
ただし、下記のウェブサイトに記載されたメイル・アドレス宛てに、注意書きをよく読んでアポイントメントを必ず要請すること。 https://www.facebook.com/cours.nakashima.tomoaki/info?tab=page_info (スマホ・サイトではなく、PCサイトに接続することが望ましい)
- <学生へのメッセージ>
- 毎年、修士課程のプロジェクト研究(設計)の発表会に参加しているが、ここ3、4年、プロジェクトに関連する事柄に対して、多くの発表者の備えている知識が圧倒的に欠けていることを痛感する。また、設計に先立つ論文部分の執筆作法についても改善の余地があるだろう。
所属研究室の活動が最も重要なのは当然だが、この科目も含め、たまには指導教員以外の教員の授業に参加することも、修士に期待される幅広い関心を呼び起こすのに大切なのではないかと考える。
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