2015年度工学院大学大学院・建築学専攻

生産システム特論(Organization and Management system of Building Construction)[4213]


2単位
遠藤 和義 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/10/17

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
現代の建築は,多数の主体,技術,資源,制度等の複雑な関係によって生産される。本講義では,こうした生産システムを理解し,そこに工学的手法を適用するために必要であるシステム思考および,その現実への適用事例等について理解する。

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス:講義の概要の説明と建築生産にかかわる研究のリソースである統計資料、論文・文献、雑誌・業界紙、研究機関、研究者等の紹介
2.データから読む建設市場と建設業
3.請負の成立と建設業の誕生:請負をひもとき建設業の現在を知る
4.建設業経営:建設業とはいかなるビジネスモデルか
5.日本の建設業の国際的評価:パートナリングと高い技術開発力の維持はいかに
6.専門工事業者と建設労働:サブコン経営の現状
7.建築コストと生産性:建設産業の生産性はなぜ低いか
8.生産性向上への試み:多工区同期化、多能工等の導入の事例から
9.入札契約:入札戦略と競争政策
10.発注者論:建築生産とクライアント
11.建物経営:建築工事のファイナンス、いくらなら建ててよいか
12.建物の価値、企業の価値
13.建築生産と環境
14.環境に優しい建築を定量的に考える
15.学習成果の確認(レポート作成)

<成績評価方法及び水準>
出席および数回のレポートによって採点する。

<教科書>
講義資料(適宜)はKU-PORTを通して事前に配付する。必ず講義前にダウンロードして予習すること。

<参考書>
初回講義で説明する。

<オフィスアワー>
講義の前後に対応する。

<学生へのメッセージ>
建築生産分野以外の学生の受講も歓迎します。


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