2015年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻

マイクロビーム工学特論(Science and Technology of Microbeams)[4502]


2単位
於保 英作 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/10/17

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
マイクロビーム工学の守備範囲は非常に広い。それを理解・活用するために必要な基礎的学習として,電子・イオンの発生,ビーム形成,荷電粒子の真空電磁界中の挙動とエネルギー輸送,荷電粒子と固体表面との相互作用等が挙げられる。それらを相互に関連させて学習・議論することを本特論での目標とする。次に、多彩なビーム応用装置について議論する。特に、装置性能向上に重要な役割を果たしているディジタル画像・信号処理技術についても取り上げる。

<授業計画及び準備学習>
1) イントロダクション、電子・イオンの発生,粒子性・波動性
2) 電子銃、電子の発生機構
3) 電界・磁界中における荷電粒子の運動
4) 静電偏向,電磁偏向、静電レンズ,磁界レンズ
5) ビームの形成
6) 荷電粒子ビームと固体表面の相互作用
7) 各種信号の検出と増幅
8) 荷電粒子によるエネルギー輸送
9) 電子線による損傷・帯電・汚染,外乱
10) 高分解能走査電子顕微鏡、高分解能電子線測長装置
11) 可変圧力走査電子顕微鏡、イオンビーム装置
12) 電子ビーム露光・描画技術
13) 電子ビームテスタ
14) ビーム応用分野におけるディジタル画像・信号処理
15) 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
学習内容の理解度を確認する目的で基礎的な試験を行う(60点以上合格)。例年、本人の直筆ノートや配付資料などを持ち込み可としている。

<教科書>
プリント,文献等を配布する。

<参考書>
新・走査電子顕微鏡(日本顕微鏡学会関東支部編、共立出版)

<オフィスアワー>
月曜日17:00〜17:40 A-1571


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