2015年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻

高電圧工学特論(High Voltage Engineering)[4208]


2単位
市川 紀充 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/10/17

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
誘電体(絶縁体)に高電圧をかけると放電が発生するが,放電を有効に利用する技術と逆に抑制する技術がある。前者は放電応用機器であり,後者は高電圧機器である。本講義は次のような目標で行う。
1.まず,様々な条件での放電現象について理解する。
2.放電応用機器の実際と原理を理解する。身近な日常生活や最先端工業に放電が多く利用されていることを学ぶ。
3.高電圧技術(発生と測定,機器の構造と特性)を理解する。

<授業計画及び準備学習>
1.気体の放電(2) 空気,SF6,真空,高気圧気体などの気体誘電体中の放電現象と破壊理論
2.液体の放電(1) 純粋液体,実用液体,極低温液体などの液体誘電体中の放電現象と破壊理論
3.固体の放電(1) 無機質誘電体やプラスチック誘電体の放電現象と破壊理論
4.複合誘電体の放電(2) 複合誘電体の放電現象と実用機器における問題点
5.放電応用機器(3) 光源,電荷源,熱源,半導体工業などに応用されている機器の実際と原理
6.高電圧の発生と測定(3) 交流,直流,インパルス電圧の高電圧発生法と,高電圧大電流測定法,応答特性,雑音問題
7.高電圧機器(2) 電力輸送の根幹機器である変圧器,ケーブル,避雷器,遮断器などの構造と特性
8.レポート課題
()は時間配分

<成績評価方法及び水準>
レポートにて評価する。60点以上を合格とする。

<教科書>
日高邦彦:「高電圧工学」、数理工学社

<参考書>
山本修、濱田昌司(編):「OHM大学テキスト 高電圧工学」、オーム社 

<オフィスアワー>
水曜日17:00〜18:00


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2015 Kogakuin University. All Rights Reserved.