2015年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻

ディジタル信号処理特論(Fundamentals of Digital Signal Processing)[3604]


2単位
斎藤 秀俊 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/10/17

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
この講義では、ディジタル信号処理の理論的な方法論について学びます。主に複素関数、フーリエ級数(変換)、ヒルベルト変換などの数学的知識を必要としますので、学部で学んだ様々な電気数学の知識も必要になります。この講義を通じて、信号処理システムの解析とその方法論について、より深い知識を得ることができます。

<授業計画及び準備学習>
1.連続時間信号の解析(実信号と複素信号)
2.連続時間信号の解析(周波数分析)
3.連続時間信号の解析(窓関数と帯域制限)
4.連続時間信号の解析(信号の変換方法)
5.連続時間信号の解析(ナイキスト条件と標本化定理)
6.離散時間信号の解析(確率的な信号発生源と確率過程)
7.離散時間信号の解析(定常性とエルゴード性)
8.離散時間信号の解析(電力スペクトルとウィナー・ヒンチンの関係式)
9.離散時間信号の解析(離散時間フーリエ変換と高速フーリエ変換)
10.離散線形システム(信号の因果性と情報理論)
11.離散線形システム(微分器と積分器)
12.離散線形システム(伝達関数とディジタルフィルタ)
13.離散線形システム(安定性と逆システム)
14.離散線形システム(最小位相推移と非最小位相推移)
15.学習成果の確認(レポート課題の作成)
ただし、開講年次により講義で扱うテーマの変更もしくは修正する場合がありますが、その場合には第1回目の講義で通知します。また、第14回目までの講義に必要となる準備学習については、事前にプリント等を配布しますので、該当箇所を読むなどの準備をして下さい。また必要となる場合には、講義時間中に理解を深めるための小テストを実施する場合があります。講義終了後には、講義で得た知識を基に、各自で不明箇所について復習して下さい。

<成績評価方法及び水準>
出席、小テスト、中間及び期末の課題レポートが成績評価の主な対象となります。

<教科書>
プリント教材を配布する予定です。

<参考書>
ディジタル信号処理の教科書は既刊のものが多数存在します。各自にとって使い易いものを選んで下さい。

<オフィスアワー>
講義日の講義時間後としますが、メール等による連絡でも構いません。

<学生へのメッセージ>
ディジタル信号処理について、さらにもう一歩理解を深めたい人に向いています。


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