2015年度工学院大学大学院・化学応用学専攻

有機高分子特論(Advanced Polymer Chemistry)[3204]


2単位
小林 元康 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/10/17

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
芳香族性高分子は、ポリエチレンテレフタレート(PET)のような汎用性材料から耐熱性ポリイミドのような航空宇宙材料として活躍する高性能材料、そしてポリフェニレンビニレンなど有機発光・導電性を示す機能性材料など現代社会において不可欠な材料である。本特論では、これらの材料の合成に使われる種々のカップリング反応や有機合成反応を学ぶとともに、有機高分子の構造と材料の機能・性能との関係について理解を深め、分子設計戦略に対する考え方を習得する。

<授業計画及び準備学習>
1.序論:高性能と高機能高分子材料とは
2.高性能高分子1.ポリエステルの合成
3.高性能高分子2.ポリアミドの合成
4.高性能高分子3.ポリエーテルの合成
5.高性能高分子4.ポリスルフィドの合成
6.中間試験
7.高機能性高分子1.ポリアミンの合成
8.高機能性高分子2.ポリアゾメチンの合成
9.高機能性高分子3.ポリアミンの合成
10.高機能性高分子4.導電性高分子の合成
    Heck反応、鈴木宮浦カップリングによる高分子合成
11.機能性高分子5.イオン伝導性高分子・発光材料の合成
12.リビング重合1.イオン重合法における反応制御と精密合成
13.リビング重合2.重縮合における反応制御と精密合成
14.自己修復性材料・形状記憶高分子
15.期末試験

<成績評価方法及び水準>
中間試験(配分50%)、期末試験(配分50%)で最終成績を評価、60点以上のものに単位を認める。

<教科書>
遠藤剛 著「高分子の合成(上)」講談社 ISBN978-4-06-154361-4
遠藤剛 著「高分子の合成(下)」講談社 ISBN978-4-06-154362-1

<参考書>
野瀬卓平 編「大学院高分子科学」講談社サイエンティフィク ISBN4-06-153374-6

<オフィスアワー>
木曜15:00-17:00八王子キャンパス 5号館202号室
水曜15:00-16:00新宿キャンパス 20階A-2066号室
事前にメールで問い合わせ下さい。小林:motokoba@cc.kogakuin.ac,jp

<学生へのメッセージ>
私達の暮らしが多種多様な機能性高分子によって支えられている現実を知ってほしい。そしてここで学んだ知識と技術が役に立つことを実感して欲しい。


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2015 Kogakuin University. All Rights Reserved.