2015年度工学院大学大学院・化学応用学専攻
☆ナノ・マイクロ構造制御特論(Nano-and microstructured materials science)[1203]
2単位 阿相 英孝 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- ナノテクノロジーは,今後の産業の発展にとって不可欠な科学技術であり,化学,物理,生物,工学という従来の学問領域をこえ,広範な知識,技術が要求される。情報技術,バイオテクノロジー,新機能材料の開発,環境,エネルギーなど様々な分野で活躍していくことが期待される受講生にとって,専攻分野に関係なく,ナノテクノロジー,その中でもナノ・マイクロ構造制御に関する基本概念と最先端技術を化学的な考えに基づいて習得することを目標とする。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ナノテクノロジーの歴史
概説:ナノテクノロジー実現のために何が必要か 2.ボトムアップ・トップダウン 3.トップダウン法によるナノ・マイクロ構造制御 光学,X線,電子ビーム,イオンビームリソグラフィー,FIB,MEMS,インプリント,エッチングなど 4.ボトムアップ法によるナノ・マイクロ構造制御 自己組織化・自己集合(SAM,LB,ミセル,ブロックコポリマー,コロイド結晶など) 5.構造転写技術,バイオミメティックス 6.ナノマテリアル(無機材料,有機材料,ポーラス材料,生体材料) 7.デバイス・アプリケーション
- <成績評価方法及び水準>
- 毎回の講義ごとにレポートを課し,その内容で理解度をはかり評価する。
最終回は学習成果の確認で試験を行う。但し,3回以上欠席した学生は履修放棄とみなし成績評価は行わない。
- <教科書>
- 適宜,教材プリントを配布する。
- <参考書>
- 化学マスター講座 ナノテクノロジー(丸善株式会社)
ナノテクのための化学・材料入門 日本表面科学会編 (共立出版) 基礎から学ぶナノテクノロジー 平尾一之 編 (東京化学同人) 革新的な多孔質材料 日本化学会編 (化学同人)
- <オフィスアワー>
- 平日,八王子校舎17号館で適宜質問等に応じる。授業前後の時間帯に直接相談するか,事前にメールで連絡すること。メールアドレス:asoh@cc.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 講義時間内に英論文を読むので英和辞典を持参すること。辞書は,通信機能を併せ持つ電子機器ではなく,冊子体であることが望ましい。
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