2015年度工学院大学大学院・機械工学専攻

音響振動学特論(Sound and Vibration Theory)[3502]


2単位
山本 崇史 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/10/17

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
自動車,鉄道,家電製品などの機械構造物は,エンジンやモーターなどの部品が動いたり,外部から力が作用したりすることで振動し,またそれが原因で音が発生します.設計する上でこうした音や振動の低減は品質の向上には欠かせないものとなっています.

本講義では,構造物の振動やそこから発生する音について
基礎となる理論およびモデル化を習得することを目的としています.

<授業計画及び準備学習>
1. ガイダンス,機械構造物の振動
2. 1自由度系の自由振動・固有振動数
3. 1自由度無減衰系の強制振動
4. 1自由度減衰系の強制振動
5. 2自由度系の振動
6. 固有値と固有モード
7. ダイナミックダンパーによる振動制御
8. 平板の振動
9. 音響の基本理論
10. 自由空間における音響放射および鏡像原理
11. 閉空間における共鳴周波数および共鳴モード
12. 微小空間における音の伝搬と減衰
13. 吸音および遮音
14. 音・振動連成(1)
15.音・振動連成(2)

<成績評価方法及び水準>
レポートおよび演習課題で評価し,総合評点が60点以上を合格とします.

<教科書>
特に設けない.

<参考書>
振動工学(基礎編,応用編)安田仁彦著 コロナ社
機械音響学 安田仁彦著 コロナ社

<オフィスアワー>
講義前・講義後はすぐに相談を伺います.
またメールで事前に連絡をもらえれば随時対応可能です.
メールアドレスは at13358@ns.kogakuin.ac.jp です.

<学生へのメッセージ>
音・振動ともにすべての工業製品で品質に直結する非常に重要な性能です.数式が若干複雑に見えるかもしれませんが,基本は高校で習った運動方程式です.音・振動ともに実現象は視覚ではとらえにくいので,振動形状をイメージすることを心掛けて下さい.


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