2015年度工学院大学大学院・機械工学専攻

推進工学・抵抗工学特論(Propulsion and Resistance Engineering)[2101]


2単位
金野 祥久 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/10/17

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
自動車,航空機,船舶などの移動体の性能は,推進力と抵抗とのバランスで決まる.「バランス」とは端的には力のバランスだが,これを運動量の授受のバランス,あるいはエネルギーの流入・流出のバランス,という視点で捉え直すことが重要である.
この授業では推進力と抵抗との考察を通じ,保存則に基づく力学の視点を身につけることを目標とする.また,数値解析の演習を多数行い,流体力の推定に関して具体的な経験を積む.

<授業計画及び準備学習>
1 ガイダンス,抵抗推定の基礎
2 2次元翼の性能解析(1)
3 2次元翼の性能解析(2)
4 数値流体力学を用いた推力と抵抗の推定(1)―数値解析手法
5 数値流体力学を用いた推力と抵抗の推定(2)―数値解析の演習
6 数値流体力学を用いた推力と抵抗の推定(3)―数値解析の演習
7 数値流体解析プログラムの作成(1)―CFDの考え方
8 数値流体解析プログラムの作成(2)―方程式の構築,離散化,解法
9 数値流体解析プログラムの作成(3)―境界条件の設定,まとめ
10 プロペラの設計(1)―運動量理論に基づくプロペラ性能
11 プロペラの設計(2)―運動量理論に基づくプロペラ性能
12 プロペラの設計(3)―運動量理論から導かれる性質,まとめ
13 設計の最適化(1)―最適化の考え方,最小二乗法
14 設計の最適化(2)―大域的最適化
15 推進工学・抵抗工学のまとめ
授業内容は受講生の研究内容および希望を汲んで変更する場合がある。

<成績評価方法及び水準>
演習の成果をレポートとして提出し,その内容に基づいて評価する.試験は行わない.

<教科書>
特に指定しない。

<参考書>
「流体機械工学」小池勝,コロナ社

<オフィスアワー>
火曜日 16:40〜18:10 八王子8号館203室
これ以外の時間帯の質問、及びメールでの質問などは、以下のメールアドレスまで。
konno@researchers.jp

<学生へのメッセージ>
この講義を通じて、保存則に基づく力学の視点を身につけ,理解を深めてもらいたい.また演習を通じて,基礎的なICT技術やプログラミング,フリーソフトウェアの利用方法などを身につけてほしい.


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