2014年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻
事業化戦略特論(Business Creation Strategy Theory)[6303]
2単位 中山 良一 特別専任教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- 企業が維持・発展するためには、利益を得る根源としての事業活動を拡大することが求められている。事業拡大に当たって、企業では例えば、(1)新しい商品を企画し、それを実現する技術を開発して、市場に投入する場合、(2)従来は日本国内だけで販売していた商品を海外(特定の領域、国)にてプロモーションを行い、販売する場合、(3)従来は商品、システムを提供していた事業から、その商品・システムを運営するサービスや保守・保全するサービスを提供する場合、以上の事例などのように、各種の事業拡大へ向けた経営戦略を立案・実行している。これらの事例を通じて、システムデザイン専攻における事業戦略立案事例を理解し、その基盤となる技術戦略も合わせて理解する。
具体的な達成目標は、(1)新しい事業をどの様に企画して、どの様に社内で審査して実行に至るかを理解すること。(2)幾つかの事例に基づいて、事業化戦略を学び、と共にそのベースとなる技術、市場動向、ユーザー思考およびマーケッティングなどの知識を獲得・習得すること。(3)これら習得した知識に基づいて、新しい事業企画書または計画書を作り上げる能力を獲得すること。 <前提となる基礎知識など> マーケッティング分析、専門技術分野の最近の研究開発動向および、その技術に基づいて企業が行っている事業事例を理解していることが望ましい。
(JABEE学習・教育到達目標) 「システムデザインプログラム」 (B)幅広い視野を身につけるための関連領域(技術経営,知財,マネジメント等)に関する知識と認識をもち,高度なオペレーション能力を身につけた人材を育成します:◎ (C)文献・実地調査,仮説の設定と検証などを行う能力をもち,さらに,技術的問題を分析し,課題を設定・解決できる技術者・研究者を育成します:◎ (E)社会的責務を果たし,技術者倫理を身につけた技術者・研究者を育成します:◎
JABEE基準1の(2)の内容 (a),(b),(e),(g):◎ (c),(d),(f),(h),(i):○
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 事業とは、会社とは?
2. 事業企画の事例(1) 3. 事業企画の事例(2) 4. 新規事業の企画方法 5. 新規事業の企画の評価方法 6. 市場分析の事例(1)ニーズ・マーケッティング 7. 市場分析の事例(2)ニーズ・マーケッティング 8. 技術分析の事例(1) 9. 技術分析の事例(2) 10. 新規事業の運営方法(1) 11. 新規事業の運営方法(2) 12. 最近の事業事例および企画案事例 13. 事業企画書の作成方法(1) 14. 事業企画書の作成方法(2) 15. まとめ なお、各授業にて、新規事業の成功または失敗事例をいくつか提示するので、その内容を調査する予習とその内容を調査・検討した結果をレポートにまとめる作業を各自で行い、復習する。
- <成績評価方法及び水準>
- レポート提出(回数未定)全て提出、最終レポート60%以上で合格とする。なお、出席率が60%以上で、最終レポート提出できなかった場合には、再試験を行う。
「システムデザインプログラム」の学習・教育目標(B),(C)および(E)は、本科目およびこの目標に対応する修了に必要な他の該当科目をすべて習得することにより達成される。
- <教科書>
- 授業にて配布する資料他
- <参考書>
- 例えば、森、伊丹、鍋島「MOTの達人―現場から技術経営を語る」日本経済新聞出版社
堀他「MBA 事業開発マネジメント」ダイヤモンド社 入門編として、通勤大学MBA 「ストラテジー」通勤大学文庫 総合法令出版、 通勤大学MBA実践「事業計画書」通勤大学文庫 総合法令出版
- <オフィスアワー>
- 八王子校舎17号館1階101号室 木曜日AM9:30-12:00,15:00-17:00
なお、質問は授業中に受付ます。レポートにはコメントを付して返却します。 また、メールでの問い合せも可能です、gt13293@ns.kogakuin.ac.jpへ連絡下さい。
- <学生へのメッセージ>
- 新しい事業を立ち上げる「気概」、事業を支える技術的な「専門知識」と「経営知識」、そして事業をやり通す「執念」を各種事例を通じて学んで欲しい。 また事業計画立案の手法も学んで欲しい。
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