2014年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻
金融特論(Advanced Financial Theory)[3612]
2単位 新井 敏夫 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- 今まで金融に関する講義がなく、学生の皆さんから希望が多数寄せられていました。できるだけ実体経済の理解を中心に、エンジニアの皆さん向けの講義ということで、次の点に注力しています。
1.新聞をはじめメディアでの金融問題に関する話題を理解することができる 2.企業幹部のファイナンスに関わる行動を理解することができる 3.企業の経営者として必要な金融知識を身につける 実務家によるオムニバス形式の授業を行い、以下の授業計画のように広い範囲をカバーします。
(JABEE学習・教育到達目標) 「システムデザインプログラム」 (B)幅広い視野を身につけるための関連領域(技術経営,知財,マネジメント等)に関する知識と認識をもち,高度なオペレーション能力を身につけた人材を育成します:◎
JABEE基準1の(2)の内容 (a),(e):◎ (b),(h),(i):○
- <授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス 金融機関とその機能(銀行、生命保険、損害保険、信用金庫、JAその他雑金) 2. 預金、貸出、金利と信用創造のメカニズム 3.中央銀行の役割と市中銀行との関係 4.貿易と外国為替及び国際金融機関 5.国際金融とプロジェクトファイナンス 6.金融市場とそのメカニズム(1)外国為替(通貨)取引 7.同上(2)資金市場(手形売買、現先市場、コール市場) 8.同上(3)証券市場(株式市場、公社債市場、投信市場) 9.海外の金融市場と担い手(ロンドン、ニューヨーク、香港、シンガポール) 10.金融先物とその市場(CME,CBOT,ユーロ市場) 11.投資家と投資商品(株式、債券、投資信託、デリバテイブ、REIT、ヘッジファンド) 12.企業経営と金融、家庭と金融 13.金融工学の世界(デリバテイブ商品;オプション、スワップ、MBS、CDSなど) 14.金融恐慌とリーマンショック 社会生活への影響 15.質問とテスト
- <成績評価方法及び水準>
- <成績評価方法及び水準> 最終の試験の配点が60点。毎回の講義での質疑応答によって、全体の理解にどの程度貢献したか(相互評価)が40点。合計100点満点の総合評価で、60点以上を合格とします。
- <教科書>
- <教科書> 必要に応じてプリントを配布します
- <オフィスアワー>
- <オフィスアワー> 毎週木曜日 13時30分から15時30分
- <学生へのメッセージ>
- 実際にビジネスを行うにしても、家庭を運営するにしても金融の知識は不可欠です。エンジニアとして工場の機械をリースで調達するにしても金利はいくらでしょうか?金融は経済社会の血液です。無関係でいられる人は一人もいません。就活に際しても金融の視点を持っていれば一味違ったエンジニアであることをアピールできます。
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