2014年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻
ビジネスゲーム特論(Advanced Business Game)[1608]
2単位 吉井 俊一 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- (授業のねらい)
ビジネスの基礎となる財務読解力を実践的に育成する。経営結果は、定性的活動の結果を財務諸表に反映しているため、経営の特質を理解するには財務数値を多角的に読解する力が不可欠である。特に、理工系の諸君にとっては技術的専門性をベースに、経済社会と関わりを持つには財務読解力は必須のスキルである。当講座では、企業の事例を題材に財務諸表に表れる経営戦略と財務数値の読解を融合させることにより、経営の特質を読む視点を実践的に育成する。当講座で、財務諸表を読む面白さを実感してほしい。
(具体的な達成目標) 1.財務3表の構成理解を通じた実践的財務読解力の育成 2.財務分析数値の理解と経営の特質を描きだす論理的思考力の育成
- <授業計画及び準備学習>
- 1.「ビジネスゲーム」(特論・演習)の目的と構成
2.経営・財務諸表の本質と3大財務諸表、 3.出資形態による会社の種類、日本の企業構造の実態 4.貸借対照表の構成と事業形態ごとの貸借対照表の分析 5.有形・無形固定資産の読み方、減価償却 6.無形固定資産・のれん・投資その他の読み方 7.シャープ・パナソニックを事例として「純資産」が変動することの意味、 8.キャッシュフロー計算書の本質と利益・キャッシュ・有利子負債の相互関係 9.「会社が潰れる」ことの正しい理解と、安全性の指標の読み方 10. 財務諸表の開示、開示時期・決算月・開示基準 11. 連結決算と、米国基準(英文)連結財務諸表 12. セグメント分析からの収益性の相違分析・・・三菱地所と三井不動産 13. 売上高・売上原価・売上総利益の相互関係、ROA・ROEを通じた戦略 14. セグメント分析演習 15. 期末試験
- <成績評価方法及び水準>
- 授業中の発言状況(ゼミ形式にて常に指名し、発言を求める)と総合テスト60点以上、社会的常識を加味し、学習成果を厳格に求める
- <教科書>
- 講師作成講義テキスト、有価証券報告書等、その他直近の資料等
- <参考書>
- その都度指示するが、日経新聞を購読することを推奨する
- <オフィスアワー>
- ビジネスゲーム特論特論(修士1年)月曜日 17:30-18:00 新宿A1165 教室
ビジネスゲーム(修士2年)土曜日 12:30-13:00 新宿27F SD研究室 いずれかの授業終了後、同室にて。
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2014 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|