2014年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻
知財マネジメント特論(Advanced Intellectual Property Management)[1403]
2単位 中島 淳 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- 授業のねらい 特許を含む知的財産権の全体像を把握したうえで、新規で有用な創作、独創性を保護するシステムである特許権などの取得プロセス、権利が企業経営に与える影響、知的財産経営等について具体的な事例や判例を分析しながら理解を深める。
具体的な達成目標 知的財産権保護システムの具体例をもとにして、自ら企業の知財管理と戦略を指揮するための基本知識を身につける。 キーワード 知的財産 知財管理 知財戦略 知財経営
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 知的財産制度の特徴と概要
準備学習:今まで学習した知的財産の知識について復習し、発明とは何かについて考えておくこと 2. 発明の成立性と新規性、進歩性 準備学習:知的財産制度と他の産業政策との相違について復習し、発明の新しさ、創作困難性について考えておくこと 3. 発明の特許要件としての明細書記載事項 準備学習:発明の特許要件について復習し、これらを明確にするための特許明細書記載要件について考えておくこと 4. 社内発明の提案制度と先行技術調査 準備学習:明細書特許要件について復習し、特許要件をクリアできる発明の判別手法について考えておくこと 5. 明細書の記載内容 準備学習:提案制度について復習し、提案された発明から適切な明細書を作成するための手法について考えておくこと 6. 出願手続と特許権 準備学習:明細書記載内容について復習し、特許となるための手続きについて考えておくこと 7. 拒絶理由への対応 準備学習:特許手続きについて復習し、拒絶理由とその後の手続きについて考えておくこと 8. 新製品発売とパテントクリアランス 準備学習:権利化手続きについて復習し、他社特許調査と対応について考えておくこと 9. 侵害警告受領と対応 準備学習:他社特許調査について復習し、特許権侵害について考えておくこと 10. 他社侵害への対応 準備学習:特許権侵害について復習し、自社特許権を他社が侵害している場合に対応について考えておくこと 11. 知的財産の国際的展開 準備学習:紛争処理について復習し、海外で知的財産の権利を取得する場合の手続きについて考えておくこと 12. 特許以外の産業財産権制度 準備学習:国際的権利取得について復習し、特許以外に活用できる知的財産について考えておくこと 13. 標準化とライセンス 準備学習:知的財産の広がりについて復習し、知的財産のライセンス契約について考えておくこと 14. 発明手法とビジネス展開 準備学習:ライセンス契約の注意点について復習し、発明の手法について考えておくこと
- <成績評価方法及び水準>
- 授業中に出題する課題を採点し、平均点が60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 指定しない。
授業中にプリントを配布する。
- <参考書>
- 指定しない。
- <オフィスアワー>
- 授業前及び授業終了後
- <学生へのメッセージ>
- 知的財産の単なる知識のみでなく、企業の現場で利用可能な知的財産マネッジメントの実務についてを会得する場とする。
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2014 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|