2014年度工学院大学大学院・建築学専攻
都市計画特論(Theory of City Planning)[5406]
2単位 野澤 康 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- 都市計画制度の全体像を把握し、現代の都市問題に関する理解と認識を深めることを目標とする。
また、近年、都市計画の中でも重要となってきている地区レベルのローカル・ルールについて学び、それらがまちづくりの中でどのように機能し、建築計画や設計にどのように影響していくかを考える。
- <授業計画及び準備学習>
- 以下の各項目について、講義、ディスカッション、レポートを組み合わせて進めていく。
1.イントロダクション この講義の目的とフレーム、現代都市に対する問題意識の確認
2.都市計画の大きな枠組み1 近代都市計画とわが国の現行都市計画のフレーム
3.都市計画の大きな枠組み2 人口フレームとそれに起因する都市の問題
4.都市計画の大きな枠組み3 都市計画運用指針(政策課題対応型A〜C)を読み解く
5.都市計画の大きな枠組み4 都市計画運用指針(政策課題対応型D〜F)を読み解く
6.将来像を描き実現するための仕掛け1 都市計画マスタープラン、都市計画区域マスタープラン
7.将来像を描き実現するための仕掛け2 都市計画運用指針と都市計画マスタープランとを結びつけて、読み取り、考察する。
8.将来像を描き実現するための仕掛け3 建築基準法の集団規定と各種緩和制度
9.将来像を描き実現するための仕掛け4 まちづくり条例、地区計画などのローカル・ルール
10.将来像を描き実現するための仕掛け5 事例研究(6回〜8回の内容を事例を読み解き、実態の都市と結びつけて考察する)
11.将来像を描き実現するための仕掛け6 ディスカッション(前回の事例研究に基づいた全体討論)
12.わが国の都市計画の問題点に関する議論1 ディスカッションにより問題点をあぶり出して、論点を絞る。
13.わが国の都市計画の問題点に関する議論2 前回あぶり出した論点に対して、どのような切り口(立場)が想定されるか考察して整理する。 整理した切り口に関して、資料調査等を行い、論をまとめていく。
14.わが国の都市計画の問題点に関する議論3 各自とりまとめた論を発表し、全体討論を行う。 15.まとめと最終レポート作成
- <成績評価方法及び水準>
- 事例研究・報告、グループ・ディスカッションなどでの自己評価・相互評価、レポートなどをもとに総合的に評価する。
- <教科書>
- 特に指定しない。
- <参考書>
- 講義の中で随時紹介する。
なお、学部の野澤の講義で使用していた教科書「初学者のための都市工学入門」(高見沢実・著、鹿島出版会)、あるいは2010年度より使用している教科書「都市計画」(川上光彦・著、森北出版)の内容を理解していることを前提として進める。基礎的な学習が不足していると思う受講希望者は予め自習しておくこと。
- <オフィスアワー>
- 講義前後に教室あるいは研究室(A2674号室)、副学長室(A1214号室)にて対応する。
また、その他、随時相談にのることは可能であるが、事前にアポイントを取ること。 メールにても可。nozawa@cc.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 大学院生であるから、自らの専門分野からの視点はもちろん重要であるが、時にはそこを離れて、大きな視点から学習・議論を進めてみてほしい。
ただ授業時間中にそこにいるだけではなく、自ら調べ、考え、議論する姿勢が重要であり、予習・復習などの時間をしっかりと確保してほしい。
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