2014年度工学院大学大学院・建築学専攻

都市デザイン特論(Theory of Urban Design)[2103]


2単位
遠藤 新 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2014/10/01

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
魅力的な都市とは何か、その魅力を高めるために何が計画・デザインできるのか、課題は何か。人間と都市の関係に着目しながら、その理論と実践について学習する。日本と米国を中心とする諸外国における都市デザインの事例を通して、日本と諸外国の文化や社会システムの違いを越えた,個性的で魅力ある都市づくりの計画・設計技法について考える。更には、実務としての都市デザインの領域,都市デザイナーの役割,都市デザインの手法などについて実例を通して考える。

<授業計画及び準備学習>
第1週:ガイダンス
- 講義全体の流れ、レポート課題の出題
第2〜3週:都市デザインとは何か
- 都市デザイン野目標、人間と都市の関係、パブリックスペース
- 日本における都市デザイン思潮と実践的展開(概略)
- Urban Design as Public Policy
- アーバンデザインの領域と専門家の役割、など
第4〜5週:都市のマスタープラン
- マスタープランという考え方、俯瞰的視点から都市の将来像を描く
- 都市計画とマスタープラン
- 様々な都市のマスタープランと実践、被災地復興のマスタープラン
第6〜7週:都市のデザインマネジメント
- 景観コントロール概論(仕組みなど)
- 都市のコンテクスト分析: 基本的視点/自然・空間・生活・歴史
- 歴史的市街地におけるデザインコントロール,他
- 大都市の景観事前協議、米国都市のデザイン審査、他
- アーバンデザインセンター:総論、UDCK他事例、設立を巡る議論
第8〜9週:ニューアーバニズム
- アメリカ的アーバニズムの転換(New Urbanism運動の背景と展開)
- スマートグロース、サステナブルコミュニティ、TND、TOD、他
- 制度化の試み:Form-Based Code、その事例
- 伝統的近隣の形成:サンフランシスコ郊外、デンバー郊外、他
第10〜13週:アーバンデザインの多様な理論と実践
- アーバンデザインに関する複数の古典的&現代的テキストの解読
- 分担して複数の文献を読み授業内で発表(レポート課題)、議論
第14週目 まとめ/レポート提出

<成績評価方法及び水準>
レポートにより成績評価を行う。60点以上を合格とする。
レポート課題の内容については授業中に説明し、同じ内容を後日キューポートにアップする。
レポート課題の提出方法・〆切などは出題時に説明する。

<教科書>
必要な資料は授業中に配布、もしくは指示する。

<参考書>
「米国の中心市街地再生」遠藤新(学芸出版社)
「アーバン・デザイン・センター」前田英寿、遠藤新、他(理工図書)
「まちへ:都市・景観を考える」倉田直道、内藤廣、隈研吾、他(日刊建設通信新聞社)
「都市計画国際用語辞典」日本都市計画学会国際用語研究会編・倉田直道他共著(丸善)
「次世代のアメリカの都市づくり〜ニューアーバニズムの手法」P.カルソープ/倉田直道訳(学芸出版社)
「都市史図集」倉田他共著(彰国社)
「新しい都市デザイン」ジョナサン・バーネット著/倉田直道訳(集文社)
「交通まちづくりの思想」倉田他共著(鹿島出版会)
「建築設計資料集成:地域・都市II 設計データ編」日本建築学会編(丸善)
「まちづくりの方法」日本建築学会編(丸善)
「街並み保全型まちづくり」日本建築学会編(丸善)
そのほか、必要な参考書は授業時間中に提示する。

<オフィスアワー>
原則として、火曜日の6限
その他時間の面談を希望する学生は遠藤までメール等で連絡ください。

 

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