2014年度工学院大学大学院・建築学専攻

鋼構造特論(AdvancedTheory of Stell Str ucture)[1704]


2単位
山下 哲郎 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2014/10/01

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
耐震工学の基本となる建築構造の振動および地震応答の基礎的理論を、モデル化が簡単でわかりやすい免震構造や制振構造の例を用いて勉強し、振動現象の基本的な解析方法を理解する。
メカニズムが単純明快な免震構造と、その挙動を解析する1自由度系の運動方程式から開始し、制振構造、耐震構造の順に進める。

<授業計画及び準備学習>
1. ガイダンス 小テスト
2. 1自由度系の振動(1)
3. 1自由度系の振動(2)
4. 1自由度系の振動(3)
5. 応答の数値解析
6. 応答スペクトルと等価線形化法
7. 免震構造の試設計
8. マトリクス法の復習
9. 多自由度系の振動(1)
10.多自由度系の振動(2)
11.多自由度系の振動(3)
12.多自由度系の振動(4)
13.鋼構造の耐震設計(1)
14.鋼構造の耐震設計(2)
15.総復習
準備学習:前半の1自由度系の振動理論の理解には、三角関数の微分積分、加法定理および指数関数、複素数、オイラーの公式、後半の多自由度系の理解には、線形代数すなわち行列とベクトル、連立方程式、固有値と固有ベクトルについて基本的事項を理解していることが不可欠である。履修者は各自予習すること。

<成績評価方法及び水準>
授業中の演習、小テストおよび課題提出物の水準で評価する。

<教科書>
「免震・制振構造の設計 学びやすい構造設計」日本建築学会関東支部

<参考書>
「耐震構造の設計 学びやすい構造設計」日本建築学会関東支部
「最新 耐震構造解析」柴田明徳 森北出版株式会社

<オフィスアワー>
研究室(新宿2514)にて随時可(事前に連絡)

<学生へのメッセージ>
構造設計をめざす学生向け。単なる振動の理論ではなく、実際の建築構造、特に免震や制振構造のしくみ、地震応答と理論がどのように関連し、構造設計法とどう結び付くのかを理解する。

 

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