2014年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻

生体生命情報学特論(Biomedical Informatics)[3208]


2単位
福岡 豊 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2014/10/01

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
【授業のねらい】
脳・神経系、免疫系、液性調節など生体における情報処理について、工学的視点から学ぶ。また、生体計測、モデル化、統計解析について理解した後、遺伝子・タンパク質などの生命情報への情報科学的アプローチについて学ぶ。
【具体的な到達目標】
生体における情報処理と生命情報の処理法の概要を理解する。より高度で実践的な内容に関する研究を行う際にベースとなる考え方を身につける。

<授業計画及び準備学習>
1. ガイダンス
2. 生物学の基礎
3. 脳の構成原理、神経細胞と神経回路モデル
4. 感覚系の情報処理
5. 感覚情報と運動制御
6. 免疫系
7. 液性調節系
8. 生体情報の計測
9. 生体システムの解析
10. バイオサイエンスにおける統計解析(統計の必要性、基本統計量)
11. バイオサイエンスにおける統計解析(統計的推定、検定)
12. ゲノムとは ―遺伝子と疾患―
13. 生命情報とコンピュータ
14. システムバイオロジー
15. 学習成果の確認(レポート)

受講者の必要性に応じて、参考書等で復習や発展的な学習を行うことが望ましい。

<成績評価方法及び水準>
レポートによる。レポートのテーマは、授業の中で指定する。60点以上を合格とする。

<教科書>
指定の教科書はない。

<参考書>
学習内容に応じて、以下の書籍が参考になる。
大西昇:生体情報処理、昭晃堂
多田富雄:免疫・「自己」と「非自己」の科学、日本放送出版協会
日本比較内分泌学会編:生命をあやつるホルモン、講談社
小長谷明彦:遺伝子とコンピュータ、共立出版
北野宏明:システムバイオロジー、秀潤社

<オフィスアワー>
月、木、金の昼間、水曜の授業前に新宿校舎A2273まで。

<学生へのメッセージ>
情報科学的側面から生体・生命について学び、生体の精緻なメカニズムの一端を理解することを目標としています。講義では広範な内容を学びますが、知識の詰め込みではなく、考え方を学んでください。積極的に学ぶ意欲のある方を歓迎します。

 

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