2014年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻
☆マイクロビーム工学特論(Science and Technology of Microbeams)[1602]
2単位 於保 英作 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- マイクロビーム工学の守備範囲は非常に広い。それを理解・活用するために必要な基礎的学習として,電子・イオンの発生,ビーム形成,荷電粒子の真空電磁界中の挙動とエネルギー輸送,荷電粒子と固体表面との相互作用等が挙げられる。それらを相互に関連させて学習・議論することを本特論での目標とする。次に、多彩なビーム応用装置について議論する。特に、装置性能向上に重要な役割を果たしているディジタル画像・信号処理技術についても取り上げる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1) イントロダクション、電子・イオンの発生,粒子性・波動性
2) 電子銃、電子の発生機構 3) 電界・磁界中における荷電粒子の運動 4) 静電偏向,電磁偏向、静電レンズ,磁界レンズ 5) ビームの形成 6) 荷電粒子ビームと固体表面の相互作用 7) 各種信号の検出と増幅 8) 荷電粒子によるエネルギー輸送 9) 電子線による損傷・帯電・汚染,外乱 10) 高分解能走査電子顕微鏡、高分解能電子線測長装置 11) 可変圧力走査電子顕微鏡、イオンビーム装置 12) 電子ビーム露光・描画技術 13) 電子ビームテスタ 14) ビーム応用分野におけるディジタル画像・信号処理 15) 学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 学習内容の理解度を確認する目的で基礎的な試験を行う(60点以上合格)。例年、本人の直筆ノートや配付資料などを持ち込み可としている。
- <教科書>
- プリント,文献等を配布する。
- <参考書>
- 新・走査電子顕微鏡(日本顕微鏡学会関東支部編、共立出版)
- <オフィスアワー>
- 月曜日17:00〜17:40 A-1571
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