2014年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻
電子デバイス工学特論1(Physics and Technology of Semiconductor Electron Devices,I)[1207]
2単位 東脇 正高 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- 学部で学んだ半導体物理、デバイスについての基本的事項を復習するとともに、主にトランジスタを題材として、そのデバイス物理を理解することをねらいとする。前期特論1においては、半導体物理の基本を復習し、バンドダイアグラムに親しみ、デバイスを構成する三要素(p-n接合、半導体-金属接合、半導体-絶縁膜接合)について正しく理解することを目的とする。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週、イントロダクション
第2,3週、半導体電子構造(半導体バンド構造、状態密度、フェルミディラック分布) 第4,5週、バンドダイアグラム(ポアソン方程式、電荷中性条件) 第6,7週、半導体中電気伝導(拡散、ドリフト電流) 第8-11週、p-n接合 第12,13週、半導体-金属接合、半導体-絶縁膜接合 第14週、期末試験
- <成績評価方法及び水準>
- 出席、レポート、期末試験を総合的に評価して行う。
- <教科書>
- 「半導体デバイス」、松波弘之、吉本昌弘著(series 電気・電子・情報系 7)、共立出版
- <参考書>
- 「高校数学でわかる半導体の原理」、竹内淳著、ブルーバックス
「半導体物性1、2」、犬石嘉雄、浜川圭弘、白藤純嗣著(基礎物理科学シリーズ 8、9)、朝倉書店 「半導体の物理」、御子柴宣夫著(半導体工学シリーズ 2)、培風館 S. M. Sze and K. K. Ng, "Physics of Semiconductor Devices", Wiley-Interscience U. K. Mishra and J. Singh, "Semiconductor Device Physics and Design", Springer
- <オフィスアワー>
- E-mail(mhigashi@nict.go.jp)でアポイントメントをとること。
- <学生へのメッセージ>
- 半導体デバイス物理は基本難しくはありませんが、いろいろな要素が複雑にからみ合っています。そのため、基本的な事柄を正しく理解していることが必須となります。この授業では、半導体物理に関する基本的な事柄の確認、理解を最重点に授業いたします。具体的には、正しくバンドダイアグラムを描き、それを元に起こっている現象を理解し、他人に説明することができる能力を習得することを目指します。
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2014 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|