| 2014年度工学院大学大学院・化学応用学専攻
 
 ☆電気化学工学特論(Advanced Electrochemical Engineering)[3307] 2単位
 長本 英俊 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な到達目標>
   この講義では、学部の「電気化学工学」の修得を前提として、電気化学測定法、最新の電解反応装置、光電気化学、生物電池等について解説する。電気化学の基礎を確実なものとして、測定法の原理、工業反応製造装置などを理解することを目標とする。
 
<授業計画及び準備学習>
  1.基礎知識に関する試験と電気化学工業の歴史準備学習:3年次教科書の序論を復習すること。
 2.導電率とその測定法:導電率の概念の理解と測定法
 準備学習:3年次教科書の第2章を復習すること。
 3.電極電位:概念と参照電極;電圧との違い
 準備学習:3年次教科書の第3章を復習すること。
 ここまでの準備学習は、学部の「化学エネルギー工学」の復習であり、準備学習として対応する内容の理解を確かなものにすること。また演習問題等を解くこと。
 4.イオン伝導機構:液相および固相での導電
 準備学習:教科書の2・4と2・5を予習すること。
 5.電極反応と速度機構−電極表面の構造と電荷移動過程
 準備学習:教科書の4・1から4・3を予習すること。
 6.電極反応と速度機構−物質移動過程
 準備学習:教科書の4・4を予習すること。
 7.中間試験
 1〜6回までの内容について、試験を行う。
 8.交流測定法−電極過程の解明法
 準備学習:参考書の対応箇所を知らせるので、そこを予習すること。
 9.電気分解の基礎
 準備学習:教科書の6・1を予習すること。
 10.電解製造:電解製造プロセスの実例を紹介する。
 準備学習:教科書の6・2を予習すること。
 11.電気化学計測−計測法の分類
 準備学習:教科書の11・1の前半を予習すること。
 12.電気化学計測−ポテンショメトリー、ボルタンメトリーなどの測定法
 準備学習:教科書の11・1後半を予習すること。
 13.光がかかわる電気化学:半導体の電気伝導
 準備学習:教科書の9・1と9・2を予習すること。
 14.光がかかわる電気化学:半導体電極の分極と光照射
 準備学習:教科書の9・3−9.6を予習すること。
 15.学習成果の確認
 講義内容に関連するここ数年の論文についてレポートを作成し提出する。
 
<成績評価方法及び水準>
  最初の講義時の試験(10%)、中間試験(30%)、レポート(60%)。 60点以上で合格。ただし、50%〜59%の者は追加演習問題の全問正解をもって合格とする。 
<教科書>
  松田・岩倉著「電気化学概論(改訂版)」(丸善)但し、出版社の都合で改訂版が手に入らない場合は、初回の講義で示す。
 
<参考書>
  大堺他著「ベーシック電気化学」(化学同人)John O'M. Bockris et al., "Modern Electrochemistry 1: Ionics," Kluwer Academic/Plenum Pub.
 
<オフィスアワー>
  随時、ただしE-mail(nagamoto@cc.kogakuin.ac.jp)で予約すること。
<学生へのメッセージ>
  最初の講義の中で、環境化学工学科3年次のレベルの内容の試験を行ないます。復習しておいてください。
   
 
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