2014年度工学院大学大学院・化学応用学専攻

電気化学工学特論(Advanced Electrochemical Engineering)[3307]


2単位
長本 英俊 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2014/10/01

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
 この講義では、学部の「電気化学工学」の修得を前提として、電気化学測定法、最新の電解反応装置、光電気化学、生物電池等について解説する。
 電気化学の基礎を確実なものとして、測定法の原理、工業反応製造装置などを理解することを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
1.基礎知識に関する試験と電気化学工業の歴史
 準備学習:3年次教科書の序論を復習すること。
2.導電率とその測定法:導電率の概念の理解と測定法
 準備学習:3年次教科書の第2章を復習すること。
3.電極電位:概念と参照電極;電圧との違い
 準備学習:3年次教科書の第3章を復習すること。
ここまでの準備学習は、学部の「化学エネルギー工学」の復習であり、準備学習として対応する内容の理解を確かなものにすること。また演習問題等を解くこと。
4.イオン伝導機構:液相および固相での導電
 準備学習:教科書の2・4と2・5を予習すること。
5.電極反応と速度機構−電極表面の構造と電荷移動過程
 準備学習:教科書の4・1から4・3を予習すること。
6.電極反応と速度機構−物質移動過程
 準備学習:教科書の4・4を予習すること。
7.中間試験
 1〜6回までの内容について、試験を行う。
8.交流測定法−電極過程の解明法
 準備学習:参考書の対応箇所を知らせるので、そこを予習すること。
9.電気分解の基礎
 準備学習:教科書の6・1を予習すること。
10.電解製造:電解製造プロセスの実例を紹介する。
 準備学習:教科書の6・2を予習すること。
11.電気化学計測−計測法の分類
 準備学習:教科書の11・1の前半を予習すること。
12.電気化学計測−ポテンショメトリー、ボルタンメトリーなどの測定法
 準備学習:教科書の11・1後半を予習すること。
13.光がかかわる電気化学:半導体の電気伝導
 準備学習:教科書の9・1と9・2を予習すること。
14.光がかかわる電気化学:半導体電極の分極と光照射
 準備学習:教科書の9・3−9.6を予習すること。
15.学習成果の確認
 講義内容に関連するここ数年の論文についてレポートを作成し提出する。

<成績評価方法及び水準>
最初の講義時の試験(10%)、中間試験(30%)、レポート(60%)。 60点以上で合格。ただし、50%〜59%の者は追加演習問題の全問正解をもって合格とする。

<教科書>
松田・岩倉著「電気化学概論(改訂版)」(丸善)
但し、出版社の都合で改訂版が手に入らない場合は、初回の講義で示す。

<参考書>
大堺他著「ベーシック電気化学」(化学同人)
John O'M. Bockris et al., "Modern Electrochemistry 1: Ionics," Kluwer Academic/Plenum Pub.

<オフィスアワー>
随時、ただしE-mail(nagamoto@cc.kogakuin.ac.jp)で予約すること。

<学生へのメッセージ>
最初の講義の中で、環境化学工学科3年次のレベルの内容の試験を行ないます。復習しておいてください。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2014 Kogakuin University. All Rights Reserved.