2014年度工学院大学大学院・化学応用学専攻
分離工学特論(Advanced Separation Engineering)[3206]
2単位 長本 英俊 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- 分離精製は、化学プロセスにおいて重要であるのみならず、資源開発や環境浄化においても不可欠の操作Operationである。蒸留、ガス吸収、抽出、吸着、晶析などの旧来の単位操作Unit Operationから、近年クロマト法、膜分離法、生体等の分子識別機能を利用した新規分離法などが提案され、多様化してきた。この講義は、これらの方法を十分に活用できるようになることを目的として、分離操作の基礎と体系を解説した後、各論について演習に重きを置いて進める。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.分離工学とは:分離手法の概念を説明して、手法と応用の間の関連させた体系を論ずる。
準備学習:学部の教科書の導入部。 2.分離の原理と方法:分離法が基づく原理を整理し、課題に対して適切な手法を分類する。 準備学習:教科書第2章の予習 3.分離操作とモデル1:段プロセスによる分離 準備学習:教科書第2章の問題解答と3・1〜3・3の予習 4.分離操作とモデル2:微分プロセスによる分離 準備学習:教科書第3章の問題前半の解答と3・4の予習 5.気液平衡分離1−蒸留 準備学習:教科書第3章の問題後半の解答と4・2の予習 6.気液平衡分離2−ガス吸収 準備学習:教科書第4章の問題前半の解答と4・3の予習 7.吸着分離操作 準備学習:教科書第4章の問題後半の解答と5・3の予習 8.膜分離概説 準備学習:教科書第5章の問題前半の解答と6・2の予習 9.膜透過速度式 準備学習:教科書6・3の予習 10.膜分離プロセス 準備学習:教科書6・4の予習 11.蒸留プロセス演習 準備学習:第5回講義内容の復習 12.吸着分離プロセス演習 準備学習:第7回講義内容の復習 13.反応プロセス演習 準備学習:反応工学の復習 14.反応分離プロセス演習 準備学習:第13回講義内容の復習 15.学習成果の確認 講義内容に関係する最新の論文を要約し、批判した内容のレポートの提出。
- <成績評価方法及び水準>
- 講義期間中のゼミ形式の発表(30%)と小テスト(20%)、及び期末のレポート(50%)を、それぞれの重みで評価し、合計する。100点満点で60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 加藤滋雄他 著「分離工学」(オーム社)
- <参考書>
- C. J. King, “Separation Processes,” McGraw-Hill
T. Michael Duncan et al., "Chemical Engineering Design and Analysis," Cambridge Univ. Press (1998).
- <オフィスアワー>
- 随時、但しE-mailで問い合わせること(nagamoto@cc.kogakuin.ac.jp)。
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