2014年度工学院大学大学院・化学応用学専攻

マルチスケール計算化学工学特論(Multi-Scale Computational Chemistry)[1101]


2単位
高羽 洋充 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2014/10/01

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
分子の運動や化学反応をシミュレーションするための計算化学の基礎を習得することを目標とする。シミュレーションの基礎理論と応用例を学び、シミュレーションを利用した研究を行うための知識を身に付けてもらう。

<授業計画及び準備学習>
01. 計算化学工学の概略
  学習内容: 計算化学の概要と応用例を学ぶ。
  学習準備: 特になし。
02. 原子分子のダイナミクス1
  学習内容:原子間に働く相互作用について学ぶ。
  学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。
03. 原子分子のダイナミクス2
  学習内容: 原子分子の温度の計算方法について学ぶ。
  学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。
04. 原子分子のダイナミクス3
  学習内容:原子分子の動きのシミュレーション方法について学ぶ。
  学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。
05. 原子分子のダイナミクス4
  学習内容:原子分子の様々なエネルギーを計算する方法について学ぶ。
  学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。
06. 原子分子のダイナミクス5
  学習内容:原子分子の圧力の計算方法について学ぶ。
  学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。
07. 分子動力学法1
  学習内容: 分子動力学法のアルゴリズムとプログラミングについて学ぶ。
  学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。
08. 分子動力学法2
  学習内容:分子動力学法プログラムを用いた実習を行う。
  学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。
09. 化学反応のシミュレーション1
  学習内容:原子軌道関数の基礎について学ぶ。
  学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。
10. 化学反応のシミュレーション2
  学習内容:原子価結合理論の基礎を学び化学結合の原理を学ぶ。
  学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。
11. 化学反応のシミュレーション3
  学習内容: 分子軌道法の基礎について学ぶ。
  学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。
12. 化学反応のシミュレーション4
  学習内容:いろいろな分子の分子軌道エネルギー準位について学ぶ。
  学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。
13. 化学反応のシミュレーション5
  学習内容:量子化学計算プログラムの実習を行う。
  学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。
14. マテリアルインフォティックス
  学習内容: マテリアルインフォティックスによる材料設計方法を学ぶ。
  学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。
15. マルチスケールシミュレーション
  学習内容: マルチスケールシミュレーションの応用例について学ぶ。
  学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。

<成績評価方法及び水準>
出席点50%・課題点50%で成績評価し、点数が60点以上の者に単位を認定する。課題は、毎回出す。

<教科書>
プリントを配布するので、教科書の購入は不要である。配布されたプリントを毎回持参すること。

<参考書>
「アトキンス物理化学(上・下)」(東京化学同人)、「計算機化学入門」櫻井・猪飼編(丸善株式会社)、「計算化学入門」大澤映二編(講談社サイエンティフィク)

<オフィスアワー>
オフィスアワーについては特に決まっていない。電子メールでアポを取って訪問のこと。質問及び相談は電子メールでも随時受け付ける。
 高羽: takaba@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
計算化学は第三の実験方法と呼ばれ、科学研究に欠かせない実験ツールです。複雑な原子分子の運動や電子状態をコンピューター上にシミュレーションすることで、現象の深い考察ができ、研究に必ず役に立ちます。本講義では、その基礎から実際の応用までを平易に解説し、また課題を解くことで実際の研究に応用する力を養います。

 

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