2014年度工学院大学大学院・機械工学専攻
☆表面処理工学特論(Surface Treatment Technology of Materials)[5301]
2単位 大野 隆 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- 材料の強度や機能性を利用する場合は別として,材料はトライボロジー特性,疲労強度特性,耐食性,耐熱性などの表面特性を利用する分野が非常に多い.そのために,材料の内部と表面では要求される特性が異なることが多々あり,表面処理により材料表面を改質し,付加価値を向上させることが工業的に広く行われている.本講義では,種々の表面処理法について表面層の組織制御による方法,表面層の組成制御による方法,表面への異種材料付与による方法等に分類し,これらの具体的方法,原理,特徴及び応用面について学ぶ.
- <授業計画及び準備学習>
- 1.表面処理概説
2.表面処理のための基礎知識:物質の相変化,電子とイオン,プラズマとその作用,他 3.表面層の組織制御:高周波焼入れ・炎焼入れ 4.表面相の組織制御:レーザ・電子ビーム焼入れ,ショットピーニング他 5.表面層の組成・組織制御:浸炭 (固体浸炭,ガス浸炭),浸炭窒化 6.表面層の組成・組織制御:窒化(ガス窒化,塩浴窒化),軟窒化 7.表面層の組成・組織制御:ボロン化,金属拡散浸透法 8.表面への異種材料付与:塗膜,電解・無電解メッキ 9.表面への異種材料付与:陽極酸化,化成処理 10.表面への異種材料付与:溶融メッキ,溶射 11. 表面への異種材料付与:PVD(真空蒸着,電子ビーム蒸着,イオンプレーティング) 12. 表面への異種材料付与:CVD(熱CVD,レーザCVD,プラズマCVD,光CVD 他) 13. これからの表面処理技術:熱処理,水溶液,物理敵・化学的蒸着,イオンビーム等による方法 14. 表面処理法の総括
- <成績評価方法及び水準>
- 成績は,輪講形式による講義の中での発表(準備された資料とその内容及び理解度など)に関する部分を50%リポートを50%で評価し,60点以上を合格とする.
- <教科書>
- 使用しない.
- <参考書>
- 授業にて紹介する.
- <オフィスアワー>
- 授業終了後より18時まで.これ以外はメール又は電話で確認してから来室してください.
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