2014年度工学院大学大学院・機械工学専攻
☆車両運動工学特論(Advanced Study on Vehicle Dynamics)[3301]
2単位 野崎 博路 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な到達目標>
- 車両運動において,自動車を例に取ると,剛体と考えても,左右,前後,上下,それらの回転運動である,ヨーイング,ローリング,ピッチング運動の6自由度の運動の応答性,安定性を考える必要がある。車輪,サスペンション,ステアリング等の動きを含めると,更に自由度は増す。更には,タイヤ,サスペンション特性等の非線形性等の影響は,極めて大きい。また,ドライバーにとって,その動きが望ましいものである必要があり,ドライバーを含めた,閉ループ系の性能として解析することが必要である。それらについて学ぶと共に,ヨーイング,横方向等の操縦安定性,そして上下方向の乗り心地等について,運動方程式からその解法について学ぶ。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.タイヤの力学
準備学習:教科書を読んでおくこと(以下12まで、同様) 2.サスペンション(車両の運動との関係) 3.運動力学 4.車体のバウンスと車両の運動 5.車体のロールと車両の運動 6.コンプライアンス&ホイールアライメントと車両の運動 7.サスペンションジオメトリーと車両の運動 8.駆動や制動を伴う車両の運動 9.ITS(高度道路交通システム),ASV(先進安全自動車),ステアバイワイヤー 10.ドライバー〜自動車系 11.ドライビングシミュレータ,新しい操舵方式制御 12. 自動車の走行安定性向上技術の現在と今後の展望 13.車両運動性能に関する論文紹介 (1) 準備学習:前回までの復習を行うこと 14.車両運動性能に関する論文紹介 (2) 準備学習:前回までの復習を行うこと 15.まとめの小テスト,(その後,今後の自動車運動性能向上の方向についてディスカッション) 準備学習:前回までの復習を行うこと
- <成績評価方法及び水準>
- 数回の宿題&小テストにより評価する。(60点以上を合格とする。)
- <教科書>
- ・「サスチューニングの理論と実際」野崎博路 著 東京電機大学出版局(2008年)
・プリント,文献のコピー資料等
- <参考書>
- 「基礎自動車工学」野崎博路 著 東京電機大学出版局(2008年)
「自動車の運動と制御」安部正人 著 東京電機大学出版局(2008年)
- <オフィスアワー>
- 随時(事前にメール又は電話で確認下さい。)
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