2014年度工学院大学大学院・機械工学専攻

機械工作特論(Advanced Machining)[1202]


2単位
西村 一仁 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2014/10/01

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
ダイヤモンドは、卓越した物性により理想的な工具材料として位置づけられている。ダイヤモンドの工業的用途は、光学的な特性や低い摩擦係数を利用したものもあるが、現状ではそのほとんどがダイヤモンドの硬さを利用した工具として掘削、切削、研削などの用途である。ダイヤモンド工具は、精密加工に不可欠の工具で高精度加工の実現・維持、加工能率の向上、加工コストの低減に貢献している。使用分野は、自動車、精密機械、電気・電子工業、宇宙産業から目や歯の治療用具、墓石の加工、トンネルや油田の掘削まで多岐にわたる。これらの用途で用いられるダイヤモンド工具について学習し、超砥粒研削ホイールの加工条件と最適のホイールの選択及びその設計について理解を深める。

<授業計画及び準備学習>
1)ダイヤモンド結晶とその物性
2)結晶欠陥とその評価方法
3)ダイヤモンドの成形加工方法
4)超精密切削ダイヤモンド工具の研磨方法
5)ダイヤモンドホイールの仕様と構造
6)ホイール仕様と研削性能の関係
7)ツル―イングとドレッシングの方法
8)難削材料、工具材料の加工特性
9)ファインセラミックスの加工方法
10)石材加工用のホイールと加工装置
11)高能率加工と加工コストの関係
12)ダイヤモンドの新しい用途と応用
13)次世代加工技術についての問題定義
14)機械加工の将来について、発表・討論
15)高精度加工について、発表・討論

<成績評価方法及び水準>
第14回、15回の講義で行う発表・討論(口頭試問)の内容を評価し、総合評価で100点満点中60点以上の成績を収めたものに単位を認める。

<教科書>
指定教科書無し(必要に応じて講義要旨を配布します)

<参考書>
「ダイヤモンド技術総覧」ダイヤモンド技術総覧編集委員会 編(エヌジーティー)

<オフィスアワー>
授業終了後、講義室にて。またはメールにて。

<学生へのメッセージ>
先端超精密加工工具は先端作業を切り開くツールです。ダイヤモンドに興味を持って新材料の加工技術を開拓してください。

 

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