2013年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻

プロジェクト&プロダクトマネジメント特論(Project and Product Management)[6401]


2単位
山名  徹 非常勤講師  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2014/02/13

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
ソフト及びハードのモノづくり企業における持続的成長は、高品質・低価格で
魅力ある商品がタイミング良く市場へ投入される事により達成される。
成長企業の経営・開発・製造のマネジメントのあり方についての手法や、トヨタ
の実例を交えた講義を行い、グループ討議を交えた思考を重視し、自分の考えと
倫理感を持った技術者として、将来経営に関与できる基礎能力と資質を習得する。
経営管理の基本を習得し、自ら考え、改革/改善能力を身につける事により、企業
成長の原動力になれる柔軟なマネジメント能力と倫理感を備えた、指導的技術者
となる。

JABEEシステムデザイン(大学院プログラムの学習、教育目標)
(B)-(iv):◎.(D)-(v):◎

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス、「マネジメント」とは何か
   予習:人をその気にさせる方法を考える /復習:学んだ事を整理
2.「マネジメント手法」
   予習:社長の立場で社訓を考える /復習:社訓を見直す
3.「技術経営者の倫理」失敗事例を考える・レポート
   予習:企業倒産の原因を列挙する /復習:事例から学んだ事を整理   
4. 「経営管理者の思考と行動について」討議
   予習:レポート内容の再考 /復習:技術経営者の倫理観を整理
5.「組織体系と経営管理」
   予習:社長の立場で組織を考える /復習:管理のポイントを整理 
6.「プロジェクトマネジメント」
   予習:自身は攻か守型か考える/復習: 定型非定型業務の違いを整理
7.「プロジェクトの計画・推進・組織」
   予習:五輪招聘PJリーダーがすべき事を考える /復習:リスクの整理 
8.「プロジェクト計画とマネジャの役割」
   予習:リーダーのすべき事を考える /復習:理想のリーダー像整理
9.「プロダクトマネジメント」
   予習:工業製品製造法を調べる/復習:量産モノづくり要素を整理
10.「商品開発戦略」
   予習:売れる商品要素を考える /復習:QCD最適化策を整理
11.「トヨタ生産方式」
   予習:効率的製造方式を考える /復習:TPS学んだ事を整理
12.「無駄排除のマネジメント」
   予習:身の回りのムダを列挙 /復習:儲ける要素を整理する
13.「モノづくり思想と製造物責任」・レポート
   予習:トヨタは何故叩かれたか考える /復習:再発防止策を整理
14.「マネジメントのエッセンス」
   予習:モノづくりマネジメントを整理/復習:ドラッカーを読む
15.「授業総括・これからのマネジメント」・レポート
   予習:なぜ日本は成長できたか考える/復習:今後の競争力を整理


<成績評価方法及び水準>
技術者倫理及び企業運営管理(マネジメント)に関する課題、
計三回の個人レポート評価で行う。
60%以上の出席で、60点以上を合格とする。

<教科書>
講義内容に応じてプリントを配布する。

<参考書>
TQM委員会編著「TQM 21世紀の総合「質」経営」日科技連
関哲郎編「すぐわかるプロジェクトマネジメント」日本規格協会
西村克己著「プロジェクトマネジメントのトリセツ」日本実業出版社
プロジェクトマネジメント協会編「プロジェクトマネジメントプリンシプル」
山田秀編著「TQM・シックスシグマのエッセンス」日科技連
小谷重徳著「理論から手法まできちんとわかるトヨタ生産方式」日本工業新聞社

<オフィスアワー>
土曜日14:10~14:40&16:10~16:40エステエック20Fフロア又は授業教室

<学生へのメッセージ>
どんなに優秀な人でも一人でできる事には限りが有ります。
大きな仕事をするには人モノかねを最適にマネジメント出来る事が不可欠です。
この授業では特にモノづくりにおける組織マネジメントが主ですが、ソフトも
ハードも企業における定型、非定型業務のマネジメントの基本は共通です。
技術経営の基礎を身につけ大きな仕事のできる人材養成を念頭に、共に考え、
学び、実践的な知識習得を期待しています。

 

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