2013年度工学院大学大学院・建築学専攻

西洋建築史特論(Architectural History and Theory in Europe)[5506]


2単位
中島 智章 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2014/02/13

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
 歴史とは人類共通の記憶である。3秒前のことを覚えていなくても生理的に命を保つことは可能だが、それなくして人や集団のアイデンティティは確立しない。また、建築学は建築をつくる学と建築を認識する学の二つに分かれるが、ほとんどの分野が前者に属するなか、後者については、それ自体が自己相対化の思考様式である歴史学に委ねられているといっても過言ではない。
 この授業では、建築史学の様々な方法を通じてひとつの建築の様々な文脈上のあり方を浮彫にしていく。さらに、建築史学の様々な方法をみるべく論文講読を行い、各自が担当する論文の研究背景・目的・方法・結論を分析し発表してもらう。これを通じて建築史学のみならず諸学に共通する論文執筆作法を学ぶことも目的としている。

<授業計画及び準備学習>
1. 序−建築史学の方法論
研究の背景・目的・方法、史料と参考文献
準備学習:レジュメの通読
2. 論文購読(発表者は各回3人程度)
3. 論文購読
4. 論文購読
5. 論文購読
6. 論文購読
7. 論文購読
8. 論文購読
9. 論文購読
10. 論文購読
11. 論文講読
12. 論文講読
13. 論文購読
準備学習:各自、担当する論文の研究背景・目的・方法・結論を分析する。
14. 予備日−台風等による休講措置に備えたもの

<成績評価方法及び水準>
出席状況が極めて良好で、かつ、発表時の得点が60点以上の者に単位を授ける。自分の発表時以外の出席状況、および、議論への参加状況も考慮する。

<教科書>
初回で指定する。今のところ、下記の2点を予定している。
都市史研究会編:『年報都市史研究18 都市の比較史』、山川出版社、2011年
都市史研究会編:『年報都市史研究19 伝統都市論』、山川出版社、2012年

<オフィスアワー>
授業前。

 

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