2013年度工学院大学大学院・建築学専攻

建築基礎工学特論(Soil Mechanics and Foundation Engineering for Buildings)[5207]


2単位
藤井 衛 非常勤講師

最終更新日 : 2014/02/13

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
本授業では、基礎の支持力や沈下に関する工学的問題の解決方法及び設計図書に記載されている基礎・地盤に関する内容が十分に理解できる力を身に付ける。まず、前半では土質工学や土質力学に関する知識を学ぶ。後半では、その応用として直接基礎や杭基礎の設計方法を各種の諸規準を参考に学習してゆく。

<授業計画及び準備学習>
1.地形と地盤
微地形の見方と地盤の構成を学ぶ。
2.土の物理的性質
土の構成や物理諸元を学習する。
3.土の力学的性質
土の内部摩擦角と粘着力の意味を学習する。
4.地盤調査
我が国で用いられている地盤調査の種類と方法について学習する。
5.直接基礎の支持力
基礎の地盤での破壊機構とその評価方法について学習する。
6.直接基礎の沈下量
圧密沈下と不同沈下の計算方法を学習する。
7.杭基礎の種類
既製コンクリート杭と場所打ち杭の施工方法を学習する。
8.杭基礎の鉛直支持力
杭の支持力機構を学習する。
9.杭基礎の水平耐力
地震時の杭の耐力計算の方法を学習する。
10.地盤改良の設計
地盤改良の原理及びその設計方法を学ぶ。
11.液状化現象について
液状化現象のメカニズムを学習する。
12.液状化対策
液状化対策工法の種類と原理を学習する。
13.基礎・地盤の施工・品質管理
不同沈下を防止するために必要な管理について学習する。
14.基礎設計に関する諸規準
法律に定められている基礎設計の諸規準の意味を学習する。
15.まとめ
これからの基礎設計はどうあるべきかを考える。

<成績評価方法及び水準>
授業時に実施する小テスト(40%)とレポートの内容(60%)を併せて評価する。到達度90%以上で90点以上、80%以上で80〜89点、70%以上で70〜79点、60%以上で60〜69点、60%未満は59点以下とする。

<教科書>
特にない。その都度、資料を配布する。

<参考書>
特にない。

 

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