2013年度工学院大学大学院・建築学専攻

建築環境特論(Building Environment)[4208]


2単位
宇田川 光弘 教授  
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最終更新日 : 2014/02/13

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
建築の室内熱環境とエネルギーシステムを把握するための基礎として重要な建築の熱負荷の計算理論について述べる。建築の熱負荷計算のためには伝導,対流,放射などの伝熱計算理論や熱収支モデル,水分収支モデルなど建築熱環境に関わる計算手法の基礎が必要であり,また建築熱負荷自体は建築環境・設備計画の基礎となるものである。このため,ここでは熱負荷を取り上げ講義を行う。内容は下記の通りである。

<授業計画及び準備学習>
1. 建築環境システムと熱負荷
2. 湿り空気の状態値の計算
3. 日射量の計算法
4. 窓の熱取得 (1)窓の熱収支
5. 窓の熱取得 (2)窓からの熱取得計算
6. 壁体の非定状熱伝導 (1)壁体の熱収支
7. 壁体の非定状熱伝導 (2)差分法による計算
8. 室内表面の熱伝達 (1)対流熱伝達
9. 室内表面の熱伝達 (2)放射熱伝達
10. 気象データ (1) 気象要素
11. 気象データ (2) 標準気象データ
12. 室温と熱負荷のシミュレーション (1)室熱負荷
13. 室温と熱負荷のシミュレーション (2)空調機負荷
14. 室温と熱負荷のシミュレーション (3)室内熱環境と快適性評価
15. 学習成果の確認(課題作成)

<成績評価方法及び水準>
演習の課題提出により成績を評価する。

<教科書>
宇田川光弘,パソコンによる空気調和計算法,オーム社(最初の授業で指示する)

<参考書>
井上宇一編、空気調和ハンドブック、丸善
宇田川光弘ほか、建築環境工学 -熱環境と空気環境-、朝倉書店

 

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